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      医療法人綾正会かわべクリニック

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独居の方の低栄養対策について

こんにちは!管理栄養士の岡本里紗です。
私は管理栄養士として、ご自宅または施設へ訪問し、食事についての相談や献立作成、栄養補助食品の紹介などを行う「訪問栄養食事指導」を行っています。

今回は、独居の方の低栄養対策についてご紹介します。

在宅で療養している独居の方にとって、食事の準備や買い物は大変ですよね。
その悩みを解決するのが、管理栄養士とヘルパーさん、ケアマネさんとの連携です。
どのような食事を用意したらよいかわからない、用意しても食べてくれないなど、食事で困った時はぜひ管理栄養士にご相談ください!

訪問栄養食事指導の事例を一つ、ご紹介させていただきます。

認知症で独居、低栄養のBさま

自宅にてひとりで生活をしていたBさま。
遠方に住む息子さまが顔を見に行くと、食事をほとんどとらず、瀕死の状態でした。
それでも病院に行くことを拒否するBさまのためにかわべクリニックに訪問診療の依頼があり、同時にヘルパーの介入も始まり、医療や定期的な掃除、食事の提供ができるようになりました。

しかし、Bさま偏食などによる食事の偏りがあったために低栄養の改善には至らず、訪問栄養食事指導が始まりました。

初回訪問時、アルブミン2.1、簡易栄養状態評価(MNA)9.0ポイントの低栄養状態でした。
食事の提供は行われているものの、本人の希望する食事の提供のほか、手軽に摂取できる菓子パンやバナナ等が置かれていて、炭水化物中心の食事内容となっていました。
まず食事の摂取量の把握を行うため、ヘルパーノートに食事内容、摂取量の記入をお願いしました。
またヘルパーさんに対し、炭水化物中心の食事からたんぱく質と取り入れた食事への改善、Bさまの偏食や咀嚼に合わせた軟らかく簡単に提供できる食品の提案、普段の食事にプラスするたんぱく質の提案などをさせていただきました。
またBさまにも、低栄養改善のためおやつではなく食事をしっかりとってください、とお話しさせていただきました。

約半年後には、簡易栄養状態評価(MNA)17.5ポイントと上昇し、低栄養の改善がみらました。
現在アルブミンは3.6と、こちらも改善がみられます。

認知症の状態も、介入当初は意思疎通がなかなかとれず、希死念慮の訴えなどもありました。
しかし低栄養の改善、また多職種の介入により人との関わりが増えたことで、意思疎通も比較的取れるようになりました。
また運動面でも、ほとんど寝たきりの生活から、ポータブルトイレへの移動や室内歩行が可能な状態になり、改善がみられました。
現在は食事量にムラがあるため、栄養補助食品を使用しながら食事の提供を行なっています。

認知症で独居、食事提供をヘルパーさんが行っている場合、偏食などがあると食事の準備が大変だと思います。
ご本人が食べられる食品の中からバランスのよい食事を提供するため、管理栄養士から情報提供やアドバイスを行うことで、少しでもヘルパーさんの負担を軽減することができます。

患者さまのお食事提供でお困りのことがあれば、ぜひ管理栄養士にご相談ください。
ケアマネさん、ヘルパーさんと連携することで、患者さまにとってもよりよい援助を提供することができるはずです。