かわべクリニック

在宅療養支援診療所

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内科・緩和ケア内科・呼吸器内科

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「いのちの授業」を行いました

こんにちは。看護師の川邉綾香です。

11月18日(月)に大阪市にある城星学園小学校にて、小学6年生を対象に「折れない心を育てる いのちの授業」を行いました。

かわべクリニックでは、エンドオブライフ・ケア協会が取り組んでいる「折れない心を育てる いのちの授業」プロジェクトに賛同し、「いのちの授業」を行っています。
>>プロジェクトの詳細はこちらでご確認ください。
https://endoflifecare.or.jp/okproject/

以前から、在宅医療を行なう中で、人生の最終段階を迎えられた患者さまご本人だけでなく、ご家族さまも穏やかに過ごしていただけるように、何らかの形で伝えられないだろうか。
いや、もう少し早い時点に、患者さまとなる前から、たとえ苦しくても人を傷つけず、自分や相手を大切にすることができると伝えられないかと考えていました。

そのようなとき、このプロジェクトに出会いました。
地域や業界に関わらず、様々な場面で学べ、医療や介護に限らず、様々な関係者と一緒に創っていく「折れない心を育てる いのちの授業」。

大阪赤十字病院勤務時代に、2010年からの3年間、同学園で「いのちの大切さ」をテーマとした授業を行っていたご縁もあり、このプロジェクトを私の母校でもある城星学園小学校教頭に真っ先に相談し、説明にあがりました。

まずは、「いのちの授業」の大まかなコンセプトに関して、「折れない心を育てる いのちの授業」(小澤竹俊先生著)を用いてご説明。

次に、授業の骨子については、
Ⅰ導入→Ⅱ苦しみ→Ⅲ苦しみから見える支え→Ⅳ苦しむ人を前に、私たちにできること→Ⅴ自尊感情・自己肯定感
の流れであることをご説明しました。

こちらの熱い気持ちが伝わったのか、快く承諾してくださり、90分ひとコマの授業を6年生3クラス各々で担当させていただくことになりました。

では、実際の授業の様子をお伝えします。


なぜこの授業の目的は何なのか、『解決が難しい苦しみから学ぶこと』を自己紹介を踏まえて説明。

 
人生の最期、人は苦しいと思うかもしれない。でも、普段私たちが関わる患者さんから気付かされる「穏やか、幸せ、安心」でいることができるという事とは…。
子供たちには一見、難しい表情にはなるけれど、この後のロールプレイや映像を通して理解が深まる。


自分を認めてくれる誰かがいれば、きっと自分が大切に思える。その時に考える自分の『支え』は何か?前半の授業で行った支えを振り返って、改めて自分のことを見つめ直すことができる。

生徒たちからいただいた感想の一部をご紹介します。

(略)私が聞くだけで本当に友達のこころが少しでも楽にできるのかが心配でした。でも、聞いた後にいつもありがとうと言ってくれる友達の声を聞くと、聞いてあげていただけで良かったのだと思いました。

私は将来、○○になりたい。(略)○○はしっかりと話を聴くことが大切な仕事です。この「解決が難しい苦しみから守ること」の授業が今後の仕事につながっていくと思いました。(略)私も早く大人になって○○になりたいです。

いのちの授業を聞いて、「苦しみとはどんなものか」「苦しむ人を前にしてわたしには何ができるのか」を知りました。(略)「苦しむ人を前にしてわたしに出来ることは何か」。それは反復をすることです。反復をすることで相手が自分のことを分かってくれた。良かったという気持ちになります。だから、わたしは困っている人を目にしたら、今回学んだことを実行して助けたいと思います。

また、先生方からもコメントをいただきました。

この内容は、子供たちの支えであるご両親、特にお母さんにこの授業を聞いて欲しいと思う。お母様方も必死になって子育てをしていて、それを支える教師でありたい。だから、先生もまたこの授業を受けるとべきだと感じた。

子供達が集中して聞けたのは興味深い内容だったからだと思う。子供たちが何かを感じて行動に出来る内容であった。何より、日頃の自分自身の子供との向き合いかた、待つことの大切さ、聴くことの難しさなど振り返るいい機会となった。

教皇様のメッセージと重なる部分があり、具体的な内容で良かったと思います。
本校も人に寄り添うことを基本としていますので、有り難い内容だったと思います。

「折れない心を育てる いのちの授業」というタイトルですが、子供達の感想としては、「聴ける人」になりたい。そのための方法がわかった、明日から実戦したい。困っている人がいたら助けたいという前向きなものでした。

私は、その気持ち自体がその子にとっての支えであるし、また、その子がもたらした助けによって、その子の気持ちが折れそうになったときに支えてくれる仲間で生まれるのではないか、と感じました。

小学6年生という思春期で多感な時期、成長段階にも多少の差がある中で、感じ方が色々であると想像されます。
授業をする前はこちら側にも不安がありましたが、そこは現場の先生方が協力してくださり、子供達の集中力を切らす事なく90分間の授業を行うことができました。

私の伝えたいという気持ちと、それを真剣に聞いてくれる姿勢が、私の支えになりました。

子供も子供なりに悩み苦しんでいます。
それを笑顔で対応する子もいれば、苦しいと言える子、言えない子、強がる子…。
彼ら一人一人に「支えがあり、聴いてくれる人」がいるということが、授業を通して伝わったように思いました。