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不安を和らげ、自分を成長させる4つのステップ

こんにちは。看護師の川邉綾香です。

先日、新人看護師から
「患者さまのところに一人で行くのが不安です。どうすれば自信が持てますか?」
と相談を受けました。

不安をどのように克服するか…。
私自身も日常の看護業務を行なう中で、不安がないと言ったら嘘になります。
ただ、出来る限り不安なく看護ケアするにはどうしているか、ご紹介させていただきます。

ここから先は、私が常日頃愛読している『Harvard business Review』を参考に話を進めていきます。

不安とともに生きる
どうにもならない状況を自ら好転させる不安を和らげる4つのステップ
(『Harvard business Review 』2020.8月号より)

※この本での“リーダー”とは経営者を指します。
私たち看護の世界では、患者さま・ご家族さまにとってのリーダーは看護師であるとして話をすすめます

ここで用いられている「4つのステップ」を看護に置き換えて考えていきます。

【ステップ1】自分の感情に気付き、受け入れる
私は、日頃の看護実践の中で、自分の感情を把握するように心がけています。
それは、喜怒哀楽に加え、不安も同様です。

不安を感じ悩んだときにまず行なうことは「振り返り」です。
いつ、何がきっかけで不安に襲われ、どう対処したのかを自己分析すること、
つまり、「不安を抱いている自分に向き合う」作業を行います。

また、不安な気持ちが芽生えた時に自分がどう反応するのか、知っておくことも大切です。
焦ってパニックになる、思考停止になる、とりあえず身体が動く、などなど…。
看護実践においても、患者さまの状態が想像と違ったので対応できない、患者さまやご家族さまから質問されたのに答えられない、などの経験したことはありませんか?

大切なのは、今までの振り返りや経験値から、次の策はもとより、第3、第4、第5の策まで用意すること。
これにより、対処能力が上がります。
目標は、完璧な成果を上げることではなく、不安の波をうまく乗り越える術を学ぶことです。
「すべてうまくいった」と感じられなくても、自分をほめてあげてください!

【ステップ2】不安に対処するために行動する
まずは、時間を計画的に使うことが大切です。
病棟業務や訪問看護業務でも、一日の行動計画、つまりタイムスケジュールを立てて行動する。
それが計画通りに行くと落ち着きませんか?

「時間の管理」が改善すると、メンタルヘルスにも好影響があることがわかっています。
自分でコントロールが可能な事柄(情報収集や報告、看護記録など)は、時間を決めてその時間内に終わらせる努力をする。
その結果残された時間を自分自身のいたわりの時間として活用でき、ささやかでも有意義な行動を取ることができると考えています。

不安に陥ると、今まで出来ていた目の前の仕事でさえ、容易に押し潰されそうになります。まずはゆとりのある行動を心がけてはいかがでしょうか。

【ステップ3】リーダーシップへの影響力を抑える
在宅医療において、患者さま・ご家族さまにとって“リーダー”は看護師です。
つまり、患者さま・ご家族さまを良いと思う方向へ導くことも役割の一つなのです。

しかし、不安は判断力の低下を招きかねません。
自分の不安から事実をゆがめて受け止めてしまい、結論を急ぐおそれがあります。
まずは、感情のせいで物事を正しく受け止められない恐れがあること、その結果として後ろ向きの考えにとらわれがちになってしまう自分を、正しく認識する必要があります。

振り返りを行い、患者さま・ご家族さまにとって苦しみは何かを明確にする。
そして自分と向き合い、自分自身の苦しみは何かを明確にします。

私たち“リーダー”が患者さま・ご家族さまに与える影響の大きさについて、自覚しておきましょう。

【ステップ4】サポート体制を築く
不安を乗り越えるための最終段階は、継続的なサポートを確保することです。
不安に襲われた時の対処法の確立、自身のメンタルヘルスの維持に向けた土台作りをします。

特に気の重い仕事は、細分化して心理的な負担を軽減すると良いと言われています。
不安の原因が何かを具体化することを意味していると考えます。
不安を呼び起こしそうな状況や出来事に備えることで、対処能力が上がると考えます。

いかがでしょうか。
「不安を感じるのは悪いことではない」
不安からの振り返りは、自分を成長させてくれるものなのです!
不安を感じたときは、まずは自分自身を見つめ直してみてください。