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      医療法人綾正会かわべクリニック

      内科・緩和ケア内科・呼吸器内科

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    TEL : 06-4309-8119FAX:06-4309-8118

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「いい風土ベースキャンプ」にて講演を行いました

こんにちは。看護師の川邉綾香、院長の川邉正和です。

私たちは東大阪プロジェクト「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える〜穏やかなエンディングを」の一環として、かわべクリニックでの取り組みに関する講演を行っています。

今回は、開業当初より当クリニックを支えてくださっているスコラ・コンサルト様が主催する「いい風土ベースキャンプ2020」にて講演をさせていただきました。

「いい風土ベースキャンプ2020」は、今年で3回目の開催です。
今回のテーマは、「コロナに負けない企業・組織と挑戦する文化」。

私たちは、「終末期在宅医療の常識へのチャレンジ~コロナ禍においても、その状況を乗越えるのは、自分たちの存在意義を問い直し続けること」と題し、60分もの講演時間をいただきました。

以前から、真の地域包括ケアシステムを形成するためには、医療・介護職だけがその輪に参加している状態は不健全である。
本当の意味での多職種となるには、患者さま・ご家族さまを囲む全ての職種に参加して欲しいと考えていました。

そのような中、今回、非医療・介護職の方々を前に講演させていただくことは、本当にありがたく、うれしい機会となりました。

[参加者の概要]
今回の講演にご参加いただいたのは、以下のような方々です。
 ・ニューノーマルの働き⽅や働く環境のクオリティに関⼼のある⽅
 ・⼈事部⾨で組織開発や⼈材育成を推進している⽅
 ・チームや組織の⼒を⽣かして事業改善をしたい⽅
 ・個⼈やチームのモチベーション改善に興味がある⽅
 ・⾃分で考え動く社員や部下を育てるためのヒントを得たい⽅
 ・⾵⼟改⾰の他社事例に学び、⾃社に⽣かしたい⽅
 ・改⾰の実践者や同じ思いの仲間と出会いたい⽅

ご参加いただく方は、日常生活では在宅訪問診療には無縁であろう多くの経営者の皆様。
どのような内容であれば、私たちの考えをご理解いただけるのか思案した結果、私たちのクリニックがどのような思いでクリニックを立ち上げ、運営し、そしてどこに向かおうとしているのかを愚直に伝えることにしました。

詳細な内容は割愛させていただきますが、要点としては、

私たちは、開業当初から自分たちの存在する意味を問い直し、終末期の在宅医療の世界を変えていくことを目指していること

看護師中心の医療体制、在宅医療全体の底上げなど、目指す世界実現に向けて愚直に取り組んでいること

そして、コロナ禍においても世の中から求められ思いを一にした仲間が集う唯一無二のクリニックになっているということ

をお話しさせていただきました。

講演の終了後、チャットにいくつかのコメントがあり、拝読いたしました。
いただいたコメントの中から一部をご紹介させていただきます。

フラットな関係のチームと言葉でいうのは簡単ですが、上の立場の人ほど下の人の立場に降りてこなければ(真のトップダウン)実現しませんよね。
上の立場の人の覚悟が必要です。その環境を実現していることに感銘いたします。

マニュアルにかける事実を情報共有することは簡単ですが、そこにある想いやこだわり背景などはなかなか引き継げません。
今企業としても問題に上がる「技術の伝承」も同じですね。
作業方法はマニュアル化出来ても想いは繋げない。そのような想いを繋げることを重要視している行動ですね。

まだ涙が止まらないんです(困)
しかし自分の仕事(育成主体)にも切り口や姿勢について多くの気づきをいただきました。ありがとうございました。

理想的な組織で、うわ~こんなことを現実に実現されているんだと感銘しました。
私も涙が止まりません。

職種に関わらず、こちらの思いは十分に伝わったと感じられ、喜びもひとしおです。
みなさまの熱い思いを感じ、私たちの言葉を理解していただけた講演になったと思います。

これからも東大阪プロジェクト「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える〜穏やかなエンディングを」の一環として、講演活動を行って参ります。
今回のような機会をいただき、本当にありがとうございました。

【第1回東大阪プロジェクト・緩和ケア研修会(オンライン)】
日時:12/12(土)18:00~20:00
定員:200名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:早期緩和ケア×共に支える×繋ぐ存在
終末期患者の診療の一方で、緩和医療や死生観の問題等について幅広く講演・執筆活動を行っておられ、『死ぬときに後悔すること25』(致知出版社)をはじめ、多くの著作がある 大津秀一先生 に基調講演をしていただけることになりました。
詳細については、以下記事をご参照ください。
https://www.facebook.com/events/323152092097094
◆くわしくは、ここをクリックしてチラシでご確認ください◆

【看取りの報告書】ACさまのこと

クリニックでは、患者さまが最期の時間を過ごされたご様子を「看取りの報告書」としてまとめています。

今までかわべクリニックがお見送りをした患者さまの「看取りの報告書」を、担当看護師の思い出と共にご紹介していきたいと思います。

ACさまのこと
できる限り治療をしたい。希望は捨てたくない。
でも、最期は自宅で過ごしたい。
~「いつでも自宅(在宅)で待っていますね」と言える関係作り~

[看取りの報告書]
いつもお世話になっております。
貴院を退院されましたACさまについてご報告させていただきます

在宅診療を開始してから、ACさまが治療への意欲を支援できるように体調管理を行っていきました。
そして2週間後には、貴院での放射線治療を期待しつつ入院。
治療終了後、奥さまより
「治療は頑張ったが、動くことが出来なくなった。自宅には連れて帰りたい」
とのご連絡。
いつでも受け入れが可能であることをご説明し、退院となりました。

帰宅時の意識レベルはⅢ群であり、状態から判断して予後が厳しいことが推測されたため、
奥さまがACさまの死を安心して受け入れられるよう「看取りのパンフレット」をお渡し、ゆっくりとご説明。

奥さまは覚悟されているご様子で、
「とにかく苦しまない最期にしてあげて欲しい。願いはそれだけです。」
こちらからは、今のACさまは決して苦しい状態ではなく表情も穏やかであること、そして点滴や内服をせずただ見守ることも治療であることをお話しさせていただき、医師、看護師が毎日訪問し、ACさまと一緒に奥さまが穏やかに過ごせるように支えていくことをお伝えしました。

そのような中、帰る前にACさまの手を握り、明日も訪問する旨を声かけしたところ、開眼。
「自宅に戻ったよ。わかる?」と奥さまが話されると、ACさまのお顔に笑みが浮かびました。

以降、傾眠傾向ではあったものの、息子さまが訪問された際には開眼されるなど、少しの反応を示されていました。

そして、最期の時は奥さまに見守られ、安らかに永眠されました。
奥さまは
「病棟の看護師さんにも『連れて帰るなら今よ』と言われて、その通りにしてよかった」
とおっしゃっていました。

ご紹介ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。

[奥さまからのお手紙]
お葉書ありがとうございました。無事四十九日も終わりました。
まだまだ、現実を受け止められず、毎日を過ごしています。
夫と病気と向き合ってきて辛い時もありましたが、二人で頑張ってきた事を私は忘れません。
そして、最期に先生、スタッフの皆様と出会え、本人の希望通りの看取りができた事を感謝しています。
本当に先生に出会えてよかったです。
JR河内永和駅から「かわべクリニック」の看板を見つけた時に、何か温かい気持ちになりました。
それ以降、看板が見える場所で電車を待つようにしています。
これからは夫との思い出と一緒に生きていきます。
ありがとうございました。
              
[ケアを振り返って]
ACさまの初回訪問では、第一印象として残された時間を積極的な治療をせずに過ごすことがいいのではないかと思うほど、がんによる身体的侵襲がありました。

以前ブログの中でも書きましたが(「初めが肝心 ~アナムネ聴取~ 初回訪問で安心感を提供」)初回訪問でまずは「一番の苦しみをキャッチすること」が私たちには求められています。

ACさまの場合は、
「まだ諦めたくない。治療をすれば動けるようになるはずだ。インターネットで調べたこの病院に行ってみる」
という強い希望がありました。

まずは、しっかりとお話を聴き、受け入れる。
そして、「他の治療をしたい」という希望が、「“最期まで生ききる”ための希望」であれば、叶えてあげたい。
そうして体調を整え、安全に受診できること目標とし、入院なさいました。

入院後、希望していた治療を受けたものの、治療の効果はなく、奥さまから毎日のように病院での様子、病院からの今後の方針などの説明を受ける中で、内心では回復が見込めないと感じていることを吐露されるようになりました。

この世は、「命の誕生があり、そして死がある」
死をどのように受容するのか、人それぞれ異なります。
『死』を受容する過程を尊重し、支えることから逃げないことが、私たちに求められているのです。

入院期間中、かわべクリニックを頼っていただき、奥さまの苦しみを聴き、最期までどのように生ききるのか、ACさまの希望は何かを確認し続ける作業を行い、「自宅に連れて帰ること」を選ぶことができました。
その結果、最期はわずか2泊の在宅療養となりましたが、ACさまらしい、“生ききった”姿を見せていただきました。

【看取りの報告書 バックナンバー】
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人は変われるか?自分は変われるか?ー「自分が変わる方法」とは

こんにちは。看護師の川邉綾香です。

『自分と向き合う』ことは、一番難題ではあるけれど、自分が変われるチャンスでもあります。
どんな時に自分と向き合うのでしょうか?
それは「失敗した時」ですか?それとも「成功、うまくいった時」ですか?

「人間は失敗から学ぶ」「失敗は成功のもと」と言われますが、果たしてそうなのでしょうか?
結局、自分自身が根本的な問題と向き合わなければ、学びも成功もない、と私は考えています。

先日、このような文章を目にしました。

『失敗すると、人は不安を感じてそこから目を逸らします。
それに気づいた時は驚きました。
ネガティブな経験の多くは、人目を引くものだからです。
高速道路で事故現場に出くわした時に見ないようにしても、ついつい見てしまうことでそれがわかるでしょう。
ただ、自分自身の失敗となると、人は自尊心を守ろうとして顔を背けるので、学ぶことがありません。』
Harvard Business review 2020.11月号より『失敗は最良の教師ではないかもしれない』

それほど長くない私の人生経験から振り返ってみました。
たとえば子供の頃、点数の悪いテスト結果について十分に振り返り、復習をしていたか?
改めて思い返してみると、怒られるからとテスト用紙を隠してみたり、向き合いたくなかったり…。
一方で、好きな科目に関しては、どんどん積極的に勉強して更に良い結果が出て喜んだことを思い出しました。

約20年前、看護学校に入った私。
そこでは、何をするにも「振り返り」作業がありました。
ベッドメイクの実技試験、そして振り返り。
「なぜ、そうしたの?なぜ、先にそっちをしたの?」と、自分の無意識の行動にまで深堀りをするので、思わず、『そんなこと私にもわかりません』と言いたくなるくらいでした(笑)。
そして、病院実習では、一つ一つの看護行為だけでなく、その日の一日の実習の振り返り。
とにかく、振り返りの連続で、どこまで、自分自身と向き合わされるの!?と泣いた日も多かったです。
でもその過程が大切であることを、私の経験を通してみなさまに伝えたい。
ふり返りの作業に付き合ってくださった看護学校の先生に感謝です。

今の看護師の仕事に置き換えて考えてみます。
患者さまやご家族さまあっての出来事、また自分自身の出来事など色々ありますが、いずれにせよ何かをすれば必ず結果・評価がついてきます。
それが、
「成功、達成、改善、穏やか」なのか
「失敗、間違い、悪化、穏やかでない」なのか
必ず、評価をする必要があります。
つまりこれが、向き合う作業です。
これをしなければ、進歩も何もありません。

かわべクリニックでは、毎日その日訪問した患者さまへの復習、つまり「結果・評価」を行っています。
だから患者さまや家族さまに出来る限り最善のケアが提供できている、と自負しているのです。

常日頃から、どんな結果であれ、振り返りを行う習慣付けが大切です。
もちろん、良い振り返りは気分も良くなります。
最初に「人間は失敗から学ぶ」とは、本当にそうでしょうか?と問いかけましたが、
私は失敗より成功から学ぶことが多い、と感じています。
成功体験を増やし、自信をつけ、経験値を積み重ね、それを創意工夫に発展させる。
そうして、プラスの連鎖反応を起こしていきたい。
そのように考えているのです。

でも、もちろん最後には『結果・評価』を忘れずに!

第22回布施緩和ケア研修会・総会(オンライン)を開催しました。

10月24日(土)にオンラインにて、「第22回布施緩和ケア研修会・総会」を開催いたしました。

新型コロナウイルス流行に伴い、3月に開催予定であった同研修会・総会が延期となってしまいましたが、布施医師会会長から「学びの場を提供することも医師会の務めである」との温かいお言葉をいただき、オンラインでの開催に至りました。

布施緩和ケア研修会は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を広げています。
当初100名の予定のところ、なんと200名を超える応募があり、枠を広げて対応。
最終的な受講者は、医師23名、看護師72名、ケアマネージャー23名、薬剤師12名、相談員12名、総勢164名でした。
Zoomビデオウェビナーを使用しての初開催のため、事前登録など事務的な手続きに戸惑うところもありましたが、事務局の皆様の支援もあり無事オンラインで開催することが出来ましたことに感謝いたします。

第22回総会となる今回は、「コロナ禍における地域での看取り支援~ACP 決めた内容誰がする」と題して、エンドオブライフ・ケア協会理事小澤竹俊先生に基調講演をいただきました。
簡単にスライドをご紹介させていただきます。

エコシステムの崩壊、超高齢少子多死時代の到来の中、地域社会が平和で持続可能になるために、今から私たちに何が出来るのか。


意思実現のためには、地域での見取り支援が大切。そのためには、援助を言葉にすることが大切。


負の感情を持つ人が笑顔になれる関わりを実践できるのか?

本当の力とは逃げないこと。

あなたは誰かの支えになることができます。たとえどんなあなたであったとしても。

後半はシンポジウムを行ない、「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える~穏やかなエンディングをみんなで~」をテーマに、各地域での取り組みを語り合いました。

5名のシンポジスト— 伊藤剛先生(名古屋市)、浜田努先生(鹿児島市)、福村雄一先生(司法書士・大阪市)、松本静香さん(病院看護師)、川邉綾香(訪問看護師)、真田千里さん(在宅医療介護支援コーディネーター)—がリレー形式で各地域での現状、取り組みを発表しました。

【伊藤剛先生】
離れれれば離れるほど、燃えていくんだなということをコロナで学ばせていただいた。
地域の特性を活かしたプロジェクトを未来につなげた。

【浜田努先生】
「先生、私を殺さないでください」と言われた症例。誰もがうまく関われていなかったことがきっかけでたどり着いたエンドオブライフ・ケア協会の基礎講座。藁にもすがる思いで受けた研修。
今では、ELCが地域における医療と介護の共通言語になっている。

【松本静香さん】
「自宅に帰りたい」ということに気がついた患者さま
エンドオブライフ・ケアをともに考える。

【川邉綾香、福村雄一先生】
職種の強みを生かした連携

【真田千里さん】
在宅医療介護支援コーディネーターの役割と目指すもの。
「コーディネーターとしての熱い想い」に司会の私も胸が打たれました。

研修会終了後、参加者のみなさまから多数のアンケート結果を頂戴しました。
主催者の想いは、参加者の皆様からのアンケートからもしっかりと伝わっていることが分かり、涙が出るほど嬉しく思います。
そのうちのいくつかを、こちらでもご紹介させていただきます。

・「本当の力とは逃げないこと」との言葉を忘れずにこれからの人生を過ごしていきたいと思います!!
緩和ケアは今後ますます大きな意味を持って来ると思っています。研修会に参加させていただきありがとうございました。

・とても貴重な講演会を受けることができてよかったです。苦しんでいる人との関わり方は難しく感じる時の方が多いので、とても参考になる内容でした。
聞くという援助の深さ、本当の意味での聞くは簡単ではないけど、ハードルが高いケアではなく誰でもできることがわかりました。
少しずつでも実践して、誰かの支えになりたいと思います。
ありがとうございました。

・小澤先生のお話はもちろん、他の発表者のみなさんの取り組みが素晴らしいと思いました。
東大阪市を中心とした医療従事者の方々が実際の症例をもとに患者さまとどうした関わりを持つか、また自分の専門の知識部分だけでなく患者さまへの気遣いの内容を聞くことができて、在宅患者さまへの基礎となる患者さまをいたわる気持ちが理解できました。

・基調講演はもちろんですが、多職種の方がシンポジストとして発表された内容が素晴らしかったです。
医療だけでなく、社会福祉面からのサポートを意識することが地域医療では重要と思っています。
大変素晴らしかったです。

・基調講演も良かったが、シンポジウムが期待していた以上に良かった。
特に喜入町の取組、司法書士との連携について、それだけでもそれぞれ詳しく単独でまたして欲しい。

・私は老人ホームで働いています。色々な困難なケースがたくさん出てきます。
それをケアマネージャーさん、施設長さん達とどうしていくか考えても答えの出ない事もあります。
色んなことをみんなの力で解決するのは1人の負担もかなり減り助かると思いました。
今は老人ホームだけで動いていますが、もっと地域にも視野を広げて行ければと思います。

・司法書士さんのお仕事が少しわかり興味深かったです。
人のつながり・支えの必要性を改めて思いました。

・医療介護以外の他職種との関わりは、本当に大事だと感じました。
1人の方を通して、違う視点で関わりつつ共通言語を意識しながら関わることで、お互いに勉強になると思いました。

・穏やかなエンディングをみんなで…薬剤師の私も患者様にもっと関わることが出来るのだと感じました。
司法書士の先生の関わり意外でしたが、ひとり暮らし多い今、とても必要な事だと感じました。
頑張ってる人がいるのを知り私自身も元気が出てきました。

・未来の日本を想定している内容であり、今後の地域包括ケアシステムの要である。
メインの講演はもちろんよかったですが、いろんな立場から少しずつ発表される構造はとても聞きやすく勉強になりました。

・小澤先生のお話の内容は感銘を受けました。ELCの養成講座ぜひ受講しようと思います。
コロナ禍での状況での看取りに患者や家族の思いも変化する中、支援者としての姿勢を学ぶことができました。
またELC協会にとても関心が高まりました。
これから東大阪で安心して暮らせる未来にむけて、人との出会いや時間を大切に過ごしていきたいと思いました。
ありがとうございました。

・県外からの申し込みにも関わらず、参加させて頂き感謝しております。
医師会がこういった活動に大変熱心に取り組まれていることに驚かされ、また羨ましくもあります。
自分が仕事をしている地域に今回参加させて頂いた研修のことを発信していきたいと思います。
ありがとうございました。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・実践者ではないので今一つ実感がわかなかった。

・出来たら皆様の温かい空気感ほしかったです。
一度会った方もいましたが、皆様に会いたかったです。
私も命を繋いだり、緩和ケア活動に参加したいです。

・集まる研修会で、もっともっと熱気を感じたかったです。

※オンライン研修会のメリット(良さ)として、移動がなく楽には98.9%、参加のハードルが低いには73/1%もの回答が集まりました。
※デメリット(欠点)として、他の参加者との交流がないことには54.8%の回答が集まりました。

東大阪プロジェクト
出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~

今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。

【第3回東大阪プロジェクト・縁起でもない話をしよう会@東大阪(オンライン)】
日時:11/14(土)18:00~20:00
定員:30名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:「遺言~もし遺贈寄付するなら?~」
東大阪プロジェクト代表・司法書士 福村雄一 が講師を務めます。
メイン:「語ることをタブーにしない地域づくり」
本家の縁起でもない話をしよう会から 井上從昭住職 がご参加し、お話しいただきます。
詳細については、以下記事をご参照ください。
https://www.facebook.com/events/1674222412758669

【第1回東大阪プロジェクト・緩和ケア研修会(オンライン)】
日時:12/12(土)18:00~20:00
定員:200名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:早期緩和ケア×共に支える×繋ぐ存在
終末期患者の診療の一方で、緩和医療や死生観の問題等について幅広く講演・執筆活動を行っておられ、『死ぬときに後悔すること25』(致知出版社)をはじめ、多くの著作がある 大津秀一先生 に基調講演をしていただけることになりました。
詳細については、以下記事をご参照ください。
https://www.facebook.com/events/323152092097094
◆くわしくは、ここをクリックしてチラシでご確認ください◆

「苦しい」と「苦しそう」は違う

2020.10.28

こんにちは。看護師の川邉綾香です。

同じものを見ていても違う景色に見えるのは、見てる人の主観が入って来るから。
ある映画を観て、面白かった、感動した、あまり理解できなかった、リアルだったなど色々な感想が出てくるのも、その見た人の価値観、主観的評価です。

この絵を見たことはありますか?
「錯視」と呼ばれる絵です。

これは何に見えますか?
私は水面から顔をだす鳥に見えます。
でも見方を変えると、右を向くうさぎにも見える。
同じ図形でも、捉え方を変えると見えるものが変わる。
このことは、世の中ありとあらゆるものに共通しているのではないかと思います。

では、人生の最終段階における「苦しみ」について考えてみたいと思います。
苦しみは、本人にしかわかりません。
たとえ苦しそうに見えたとしても、患者さまから「苦しい」と言葉がなく表情が穏やかであれば、「苦しい」のではありません。
「苦しそう」と評価するのは、看ている側の客観的な評価となります。

看護記録では
S)(息苦しいですか?)じっとしているので大丈夫です。
それより、こうやって皆さんが心配して何度も看に来てくれるので安心です。

O)喘鳴あり、呼吸回数26回/分、穏やかな表情で上記を話される。

A/P)肺癌、癌性リンパ管症により喘鳴が出現しているが、臥床時間も長く、動く事がないため呼吸困難には至っておらず。
必要時、オプソを内服するように説明。

看護記録においても、あくまでS)は患者の主観、O)も患者の客観的評価を記載します。
A/P)においては、その看護師の考えを書くところでもあるので看護観が垣間見られますが、そこには出来るだけ観察者の主観を避けることが望ましい、と考えています。

看護記録において、事実は同じでも、私たちの見方が違うと患者さんに影響を与えます。
同じ状態であっても、捉え方を変えると見えるものが変わるのです。

人それぞれ、物事の捉え方、価値観、感性、いろいろな表現方法があります。
そして、個々の看護観からディスカッションを行い、その患者さんに合った最善の選択肢を提案することが求められています。

意見を述べることは大切です。
ただ、その意見の主語を『自分』にしてはいけません。
主語はあくまで『患者さま』です。
患者さまにとってどうなのか?
患者さまが何をどう思って、どう感じているのかを、きちんとキャッチすることが大切です。

私たちはどうしても、気持ちが熱くなって感情移入したり、『自分が不安だから』枠の中に患者さまを入れ込んだりしてしまいがちです。
みんな、患者さま想いなのです。
ただ、その想いのベクトルが違っているだけです。

否定はせず、患者さまの理解者になるべく、話し合いが必要です。
そして、患者さまの声を「聴く」ことが大切なのです。
看護師は、一番患者さんのそばにいて、一番の理解者であると言っても過言ではないからです。

今回のタイトル、『「苦しい」と「苦しそう」は違う』。
一定の基準がない中で、どのような評価を行うのか?
その鍵は「穏やかさ」にあります。

人生の最終段階の方と接する上で、穏やかさを取り戻すとは…。
人は苦しみの中でも支えがあれば、苦しみと感じていたものを穏やかさに変える力があります。

・今は穏やかなのか?
 →苦しみをキャッチすることから始まる一歩

・何をすると穏やかになるのか?
 →解決できる苦しみは解決する

・視点の向きを変えるのは誰なのか?
 →苦しみの中から穏やかさを見つけるための聴ける人になる

これらのことを、常々考えながら今後もケアを行っていきたいと思います。