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かわべクリニック ブログ

2019年 年末の辞
「あなたが話しかけるすべての人が、あなたの友になるようにしなさい」

2019年も残すところあと数日となりました。
みなさまにとって、2019年はどのような年だったでしょうか?

先日、当クリニックの忘年会を行いました。
忘年会では、1年間のクリニックの活動記録をご報告させていただいています。
その冒頭で少しお時間をいただき、お話をさせていただきました。

テーマは「あなたが話しかけるすべての人が、あなたの友になるようにしなさい」。
これは、川邉綾香の母校である城星学園の創始者Don Bosco(ボスコ神父)のお言葉です。
先日、いのちの授業の打ち合わせのために城星学園小学校に訪問した際、運動場に掲げられていた神父様のレリーフにこの言葉が刻まれていました。

この先、かわべクリニックが叶えていこうとしていることは、私たちだけの力では出来ることではありません。
今まで出来た、してきたと思っていたことも、一人の力だけで成し遂げたことではないのでは、とも思いました。

4年数か月前クリニック開設時に、患者さまの「最期は自宅で」「自宅に帰りたいと思った時が退院する時」という希望をかなえたい、少しでも役立ちたいと思ったことは、今も変わりません。
しかし年を経て、今はクリニックだけがこの思いを持って活動するのではなく、多くの仲間が必要であると、わかるようになりました。

まずは、一人ひとりの患者さまと真摯に向き合い、その人が望む生活やその人らしさの実現を目指したケアに努める。
そして、患者さまを支えるご家族さま、介護、医療従事者に認めていただく。
病院だけでなく、ご自宅でも患者さまの希望、段階に合わせた治療・ケア、療養ができる援助・診療体制があることを知っていただく。
そのために、「エンドオブライフ・ケア」をテーマに、様々な職種を対象とした研修会、講演会を行ってきました。

そのような中で出会ったこの言葉。
自分は果たして、話しかけるすべての人が友となるような言葉遣い、話し方を心がけてきただろうかと、改めて考えさせられました。

「あなたが話しかけるすべての人が、あなたの友になるようにしなさい」(Memorie Biografiche 10,p1183)
この言葉について、少し調べてみました。そこでは、下記のような解釈がなされていました。

相手の心をとらえることができるは術の持ち主。
それは相手を深く思いやる愛情の実り。
ちょっとした気持ちのもちようで、私たちのたわいなおしゃべりのひと時も、相手に喜びをもたらすすてきな時に変わる。
その「ちょっとした気持ち」とは、「私の思いと言葉があなたの喜びとなるように*」という祈りに近い想いです。
*『旧約聖書』詩編19編15節

わたしはクリスチャンではありませんが、患者さまに対しては、これと同じ気持ちで関わってきました。まだまだ修行中の身ですが…。
この気持ちをすべての人にすれば、多くの仲間とともに夢が実現できると信じています。

新しい年も、当クリニックの大切なクレドである

・こころ落ち着く場所で
・こころ安らかに
・こころ思うままに・・・
心を込めてサポートします。

を心に刻み、一人でも多くの患者さまの助けとなれるよう、立ち止まらずに前に進み続けることをお約束します。

かわべクリニックを支えてくださったみなさまに、心から御礼を申し上げます。
どうぞ、よいお年をお迎えください。

かわべクリニック 川邉正和 川邉綾香

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