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      医療法人綾正会かわべクリニック

      内科・緩和ケア内科・呼吸器内科

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東大阪プロジェクトってなんですか?

最近の私にとってライフワークともなっている「東大阪プロジェクト」。
本当に多くの時間を、東大阪プロジェクトに費やしています。

改めて、「そもそも東大阪プロジェクトってなんなのか?」について
ご説明させてください。

本題に入る前に、まずは「地域包括ケアシステム」についての説明が必要です。
地域包括ケアシステムとは、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」が一体的に提供されるシステムのことです。


出典:平成28年3月 地域包括ケア研究会報告書より

この地域包括ケアシステムについて、どれくらいの方がご存知でしょうか?

残念ながら私自身がこれを知ったのは開業してから、つまり約6年前のことです。
大阪赤十字病院に勤務していた頃は知りませんでした。
おそらく、勤務医のほとんどの方は知らないと言っても過言ではないと思います。
付け加えるならば、実際に何らかの介護が必要にならなければ、多くの方は知る機会がないのではないでしょうか。

しかし、突然、介護が必要な状態、病気は身にふりかかってくるものです。
自分自身ではなく、ご両親であったり、パートナーかもしれない。
そうなると右も左も分からずに、この輪(地域包括ケアシステム)の中に組み込まれることになります。

ケアマネージャーってどのような仕事をされているの?
介護保険で何ができて、何ができないの?など全くわからない。
しかし待ったなしで病状は変化し、認定調査が始まり、決断を求められる…。
どうして地域包括ケアシステムが多くの人に知られていないのか。
私なりに考えてみました。

そして、ひとつの結論に至りました。
それはみんなにとって「他人事だから」だろう、と。
では何故、他人事になるのか。
それは、この輪が小さく、係わる職種を医療と介護だけに絞り込んでしまっているからではないか?

これを実感したのが、現在、東大阪プロジェクトの代表を務めている福村雄一先生(司法書士)とある症例(Aさま)を経験したときだ。
医師である私は、当然のことですが病気に関しては得意分野。
病気がどのように進行し、どのような対応ができ、関わっていくのかの説明は容易にできます。
しかし、命と同じくらい大切であろう「お金」に関しては、正直、緩和ケアと同じように上手に説明できる自信はありません。

Aさまと出会ったとき、既に残された時間は1週間未満と予測されていました。
医師としてすぐさま症状緩和を図り、自宅で穏やかに過ごすための環境を調整し、そしてAさまの思いを伺いました
詳細は割愛しますが、Aさまにはお子さまはおられず、遠戚のみ。
望みは愛犬をきちんと最後まで面倒を見てくれる施設に預け、残りの財産は遠戚に委ねたいということ。

ここで登場したのが、以前から知り合いであった司法書士の福村先生です。
彼には予後が短いことを伝え、出来る限りの対応を迅速にと依頼。
結果、亡くなられる前日にはその希望を叶える形で案件をこなしてくださいました。

福村先生にとっては、限られた命であるAさまと向き合って話を進めなければいけないというプレッシャーはあったと思います。
しかし、財産の整理は得意分野であるため、手続きには全く問題がありませんでした。
地域包括ケアシステムの中に、はじめからこのような士業の方が輪に入っていれば良いのに。
改めて、そう思いました。
福村先生もこれをきっかけに、エンドオブライフ・ケアだけでなく、医療・介護について関心を持ち始めました。

この輪をもっともっと広げて、全ての職種の方が輪に入り、得意分野に職種に相談できる関係性を築ければ、医療・介護に関心が深まり、より良い最期を迎えられる。
全ての職種が入ることで、自然に全ての方が地域包括ケアシステムを知ることになるのではないか、という結論に至ったのです。
医療、介護だけのモデルとせず、多職種が関われる真の地域包括ケアシステムを目指す、これが東大阪プロジェクトの起点になりました。

では、実際に東大阪プロジェクトでは何を行なっているのでしょうか。

大きく3つの軸があります。
1)エンドオブライフ・ケア研修
2)縁起でもない話をしよう会(アドバンス・ケア・プランニング)
3)いのちの授業

エンドオブライフ・ケア研修では、人生の最終段階を迎えた方に、どのように対応すると良いのかを中心に学べる研修になっています。
対象者は医療・看護職だけでなく、介護職も含めた全ての職種の方に参加を呼びかけています。
3ヶ月に1回は200名程度が参加できる大規模な研修会を開催し、テーマに沿った講演および事例検討を実施。
また毎月1回はELC東大阪(エンドオブライフケア協会)として20名程度の研修会を開催しています。

第22回布施緩和ケア研修会・総会(オンライン)を開催しました。

縁起でもない話をしよう会は、医療や福祉に関わる方々と地元の人々が参加する、鹿児島市にある妙行寺が発祥の地域交流イベントです。
語ることをタブーにしない地域づくりを目指す主催者の井上住職と意気投合し、アドバイスを得て、同会を東大阪でも開催しています。

「縁起でもない話をしよう会@東大阪プロジェクト」を開催しました

いのちの授業は、「折れない心を育てるいのちの授業」プロジェクトのもと、学校に限らず、様々な場面で学べるように、主に小、中学生を対象に実施。
こちらもエンドオブライフ・ケア協会認定講師が複数名プロジェクトに参加しており、同講師による授業を行っています。

「いのちの授業」を行いました

東大阪プロジェクトは何を目指すのか?
東大阪プロジェクトの活動を通して、クレド(信条)である
「出会うことで人が動き出し、共に未来を変える
 ~穏やかなエンディングをみんなで~」

という世界観に共感してもらえる仲間を増やしています。

人が集う場所や機会をつくり、共通の目的につながる問いを立て、そこで出会った人同士が共感のもとに動き出し、解決に向かうことを目標とし、日々活動を続けています。

かわべクリニックの存在について
一般財団法人日本総合研究所グループの出版社、日総研出版発行の雑誌「エンド・オブ・ライフケア」からクリニックの取り組みについての原稿依頼があり、先日、掲載していただいきました。
開業当初からの想いである「看護師主体のチーム医療で、“最後まで自宅で“の願いをかなえる」の実践について、詳細はこちらを参照してください。

(クリックするとPDFが開きます)

また、2019年8月と12月に朝日放送「CAST」の特集として放送された動画もご参照ください。

朝日放送テレビ「CAST」 特集第二弾の映像が公開されました

【第24回布施緩和ケア研修会(オンライン)】
日時:3/24(土)18:00~20:00
定員:200名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:緩和ケア×そのひとらしさ×存在
今回は「精神疾患」を取り上げ、講演会を行います。
大阪国際がんセンター 和田信 先生、『精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本』(医学書院)などの著書で知られる 小瀬古伸幸 先生にご講演をいただき、同テーマでミニシンポジウムを行ないます。
▼詳細については、以下記事をご参照ください。
https://www.facebook.com/events/238409444341109
▼お申し込みは下記からでも出来ます
https://17auto.biz/fuseishikai/registp.php?pid=2

◆くわしくは、ここをクリックしてチラシでご確認ください◆