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第22回布施緩和ケア研修会・総会(オンライン)を開催しました。

10月24日(土)にオンラインにて、「第22回布施緩和ケア研修会・総会」を開催いたしました。

新型コロナウイルス流行に伴い、3月に開催予定であった同研修会・総会が延期となってしまいましたが、布施医師会会長から「学びの場を提供することも医師会の務めである」との温かいお言葉をいただき、オンラインでの開催に至りました。

布施緩和ケア研修会は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を広げています。
当初100名の予定のところ、なんと200名を超える応募があり、枠を広げて対応。
最終的な受講者は、医師23名、看護師72名、ケアマネージャー23名、薬剤師12名、相談員12名、総勢164名でした。
Zoomビデオウェビナーを使用しての初開催のため、事前登録など事務的な手続きに戸惑うところもありましたが、事務局の皆様の支援もあり無事オンラインで開催することが出来ましたことに感謝いたします。

第22回総会となる今回は、「コロナ禍における地域での看取り支援~ACP 決めた内容誰がする」と題して、エンドオブライフ・ケア協会理事小澤竹俊先生に基調講演をいただきました。
簡単にスライドをご紹介させていただきます。

エコシステムの崩壊、超高齢少子多死時代の到来の中、地域社会が平和で持続可能になるために、今から私たちに何が出来るのか。


意思実現のためには、地域での見取り支援が大切。そのためには、援助を言葉にすることが大切。


負の感情を持つ人が笑顔になれる関わりを実践できるのか?

本当の力とは逃げないこと。

あなたは誰かの支えになることができます。たとえどんなあなたであったとしても。

後半はシンポジウムを行ない、「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える~穏やかなエンディングをみんなで~」をテーマに、各地域での取り組みを語り合いました。

5名のシンポジスト--- 伊藤剛先生(名古屋市)、浜田努先生(鹿児島市)、福村雄一先生(司法書士・大阪市)、松本静香さん(病院看護師)、川邉綾香(訪問看護師)、真田千里さん(在宅医療介護支援コーディネーター)---がリレー形式で各地域での現状、取り組みを発表しました。

【伊藤剛先生】
離れれれば離れるほど、燃えていくんだなということをコロナで学ばせていただいた。
地域の特性を活かしたプロジェクトを未来につなげた。

【浜田努先生】
「先生、私を殺さないでください」と言われた症例。誰もがうまく関われていなかったことがきっかけでたどり着いたエンドオブライフ・ケア協会の基礎講座。藁にもすがる思いで受けた研修。
今では、ELCが地域における医療と介護の共通言語になっている。

【松本静香さん】
「自宅に帰りたい」ということに気がついた患者さま
エンドオブライフ・ケアをともに考える。

【川邉綾香、福村雄一先生】
職種の強みを生かした連携

【真田千里さん】
在宅医療介護支援コーディネーターの役割と目指すもの。
「コーディネーターとしての熱い想い」に司会の私も胸が打たれました。

研修会終了後、参加者のみなさまから多数のアンケート結果を頂戴しました。
主催者の想いは、参加者の皆様からのアンケートからもしっかりと伝わっていることが分かり、涙が出るほど嬉しく思います。
そのうちのいくつかを、こちらでもご紹介させていただきます。

・「本当の力とは逃げないこと」との言葉を忘れずにこれからの人生を過ごしていきたいと思います!!
緩和ケアは今後ますます大きな意味を持って来ると思っています。研修会に参加させていただきありがとうございました。

・とても貴重な講演会を受けることができてよかったです。苦しんでいる人との関わり方は難しく感じる時の方が多いので、とても参考になる内容でした。
聞くという援助の深さ、本当の意味での聞くは簡単ではないけど、ハードルが高いケアではなく誰でもできることがわかりました。
少しずつでも実践して、誰かの支えになりたいと思います。
ありがとうございました。

・小澤先生のお話はもちろん、他の発表者のみなさんの取り組みが素晴らしいと思いました。
東大阪市を中心とした医療従事者の方々が実際の症例をもとに患者さまとどうした関わりを持つか、また自分の専門の知識部分だけでなく患者さまへの気遣いの内容を聞くことができて、在宅患者さまへの基礎となる患者さまをいたわる気持ちが理解できました。

・基調講演はもちろんですが、多職種の方がシンポジストとして発表された内容が素晴らしかったです。
医療だけでなく、社会福祉面からのサポートを意識することが地域医療では重要と思っています。
大変素晴らしかったです。

・基調講演も良かったが、シンポジウムが期待していた以上に良かった。
特に喜入町の取組、司法書士との連携について、それだけでもそれぞれ詳しく単独でまたして欲しい。

・私は老人ホームで働いています。色々な困難なケースがたくさん出てきます。
それをケアマネージャーさん、施設長さん達とどうしていくか考えても答えの出ない事もあります。
色んなことをみんなの力で解決するのは1人の負担もかなり減り助かると思いました。
今は老人ホームだけで動いていますが、もっと地域にも視野を広げて行ければと思います。

・司法書士さんのお仕事が少しわかり興味深かったです。
人のつながり・支えの必要性を改めて思いました。

・医療介護以外の他職種との関わりは、本当に大事だと感じました。
1人の方を通して、違う視点で関わりつつ共通言語を意識しながら関わることで、お互いに勉強になると思いました。

・穏やかなエンディングをみんなで…薬剤師の私も患者様にもっと関わることが出来るのだと感じました。
司法書士の先生の関わり意外でしたが、ひとり暮らし多い今、とても必要な事だと感じました。
頑張ってる人がいるのを知り私自身も元気が出てきました。

・未来の日本を想定している内容であり、今後の地域包括ケアシステムの要である。
メインの講演はもちろんよかったですが、いろんな立場から少しずつ発表される構造はとても聞きやすく勉強になりました。

・小澤先生のお話の内容は感銘を受けました。ELCの養成講座ぜひ受講しようと思います。
コロナ禍での状況での看取りに患者や家族の思いも変化する中、支援者としての姿勢を学ぶことができました。
またELC協会にとても関心が高まりました。
これから東大阪で安心して暮らせる未来にむけて、人との出会いや時間を大切に過ごしていきたいと思いました。
ありがとうございました。

・県外からの申し込みにも関わらず、参加させて頂き感謝しております。
医師会がこういった活動に大変熱心に取り組まれていることに驚かされ、また羨ましくもあります。
自分が仕事をしている地域に今回参加させて頂いた研修のことを発信していきたいと思います。
ありがとうございました。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・実践者ではないので今一つ実感がわかなかった。

・出来たら皆様の温かい空気感ほしかったです。
一度会った方もいましたが、皆様に会いたかったです。
私も命を繋いだり、緩和ケア活動に参加したいです。

・集まる研修会で、もっともっと熱気を感じたかったです。

※オンライン研修会のメリット(良さ)として、移動がなく楽には98.9%、参加のハードルが低いには73/1%もの回答が集まりました。
※デメリット(欠点)として、他の参加者との交流がないことには54.8%の回答が集まりました。

東大阪プロジェクト
出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~

今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。

【第3回東大阪プロジェクト・縁起でもない話をしよう会@東大阪(オンライン)】
日時:11/14(土)18:00~20:00
定員:30名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:「遺言~もし遺贈寄付するなら?~」
東大阪プロジェクト代表・司法書士 福村雄一 が講師を務めます。
メイン:「語ることをタブーにしない地域づくり」
本家の縁起でもない話をしよう会から 井上從昭住職 がご参加し、お話しいただきます。
詳細については、以下記事をご参照ください。
https://www.facebook.com/events/1674222412758669

【第1回東大阪プロジェクト・緩和ケア研修会(オンライン)】
日時:12/12(土)18:00~20:00
定員:200名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:早期緩和ケア×共に支える×繋ぐ存在
終末期患者の診療の一方で、緩和医療や死生観の問題等について幅広く講演・執筆活動を行っておられ、『死ぬときに後悔すること25』(致知出版社)をはじめ、多くの著作がある 大津秀一先生 に基調講演をしていただけることになりました。
詳細については、以下記事をご参照ください。
https://www.facebook.com/events/323152092097094
◆くわしくは、ここをクリックしてチラシでご確認ください◆

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