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かわべクリニック ブログ

テレビ朝日「サタデーステーション」取材映像が公開されました。

今回は、最近インターネットで公開されたかわべクリニックの活動についてご紹介させてください。

2月19日(土)テレビ朝日「サタデーステーション」の特集として放映され、その映像がインターネット上で公開されました。

※当クリニック関連は1:13から最後まで

この取材を受けた経緯を簡単にご説明させていただきます。
ある日クリニックに、「コロナ禍におけるがん患者さんの状況を知りたい」と一本の電話がありました。
当クリニックのブログを見てくださっており、以前にABC放送もご覧いただいていたとのこと。
クリニックの想いをしっかりとご理解いただいていたので、取材をお引き受けさせていただきました。

コロナ禍ということもあり、取材はオンライン、実際の患者さま宅の映像はクリニックスタッフが撮影いたしました。

テーマは、『コロナ拡大に伴い病床が逼迫する中、在宅訪問診療、特にがん患者さんに及ぶ影響』。
取材の大まかな内容は下記の4点です。

1)病床使用率増加で、がん患者さんにどのような影響が出ているのか
大病院の中には緩和ケア病棟を縮小、閉鎖し、コロナ病棟に転換せざるを得ない病院もあり、緩和ケアで入院を希望する方が、入院できないケースがある。
また、緩和ケア病棟の空きが減少し、容易に入退院することが困難となっているケースも見られる。

2)発熱の場合、どのような対応が必要になるのか
発熱が、腫瘍による影響なのか、コロナによる影響なのかを判断できないケースもあり、疑わしい時には防護服とマスクを着用し、訪問診療を行っている。
また、必要と判断されれば、PCR検査をその都度実施し、感染を広げない工夫を行なっている。

3)コロナ禍の診療で一番神経を使うことは
私たち医療者が持ち込まないこと。
本人だけでなく、家族さまも感染しないように注意することが求められる。
がん、神経難病といった方を対象とした在宅訪問診療のクリニックのため、コロナ感染により重篤化する可能性が高い。
昨年の夏(第5波)くらいから患者さまのご家族、ご友人が面会を自然と控えるようになっており、自宅療養のメリットである自由な面会が失われていることが残念で仕方がない。
一方で、面会を控えてくださっている効果もあり、結果として患者さまがご家族さまから感染した事例は当クリニックではない。

4)どのような思いで、今、診療に取り組んでいるのか
何よりも、コロナ禍であっても人生の最終段階を穏やかに過ごして欲しい。
積極的に自宅での療養を選択されても、消極的に自宅での療養となったとしても、ご本人、ご家族さまが、安心して、穏やかに過ごせるように、今までと変わらず診療に当たっている。

私たちがやりたいこと。それは
・患者さま一人ひとりの「最期は自宅で」という思いを支援すること
・患者さまやご家族さまが抱く不安を取り除き、
看取るご家族さまが後悔しないように、無理なく患者さまと向き合えるように手助けすること
・最期まで笑顔を絶やさず、心の通う医療を行うこと

この思いを、今回の取材映像を通して一人でも多くの方に伝えられたことを、願っています。

【今週の東大阪プロジェクト】
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