昨年度から地域包括支援センターレーベンズポルトさんの管轄である高井田、長栄中学校区(森河内・高井田西・長堂・高井田東小学校)の「高齢者生活支援等会議」に参加させていただいています。(地域包括支援センターは小・中学校の区域で管轄が決まっています)
この高齢者生活支援等会議とは、地域の高齢者の生活にかかる課題を共有して支援への取り組みを進めていくことを目的とする会議です。
東大阪市保健所西保健センター保健師、地域包括支援センター保健師の方々より「地域で取り組む高齢者の健康づくり」と題して話題提供されました。
概要として示された東大阪市のこのようなデータをご紹介します。
人口 | 高齢化率 | |
平成23年度 | 508,918人 | 22.6% |
令和3年度 | 490,173人 | 28.3% |
21%を超えると超高齢社会と定義されるため、12年前の時点で既に超高齢社会に突入していたことが分かります。
人口は減少し、高齢化率はさらに上昇。さらに健康寿命が短く、不健康期間が長いのが、東大阪市の特徴です。
さらに東大阪市の要介護認定率は24.6%で、これは大阪府の22.4%、全国平均の20.3%も比較して高いのが現状です。健診結果からみた地域の特徴(喫煙率、運動している割合など)を踏まえ、下記のような地域の課題及び改善策を提示されました。
講師はこれらを踏まえ、老人クラブ連合会会長、女性部長など参加者の皆さんに
「普段の生活の中で、これらの課題を感じることはありますか?」と問いかけられました。
すると、次々と声があがります。
いずれも私の知らなかった世界の景色が一挙に広がるような思いでした。
・先日、折り紙教室を再開した。皆さん、童心に返ったようで、50名を超える参加があった
・「ふれあい喫茶」を再開したが、参加者がコロナ禍前の100名ほどから60名ほどへ。新しい参加者もいるが、以前の常連さんの姿が見えないと心配
・4月から地域の公園で早朝にラジオ体操を始めた。6名ほどでスタートしたが、クチコミもあって参加者が増えてきている
・大人数が集まれる場所が少なく、離れている
・歩けなくなると公民館にも行けない
・女性は元々強いわけではなく、何かをしよう、頑張ろうとして社会に参画しているから強く見えているだけだ
・自分の殻を破れない方には男性が多い
まさに生の現場で生活にかかわる方々だからこその視点です。
東大阪プロジェクトの考える目指す地域は、各々の職種が強みを活かし、自然とそこに居る感じのまちです。
そのようなまちを作るために私たちにできることは、「普段から皆さんの活動の場を覗かせてもらうこと、参加させてもらうことではないか」と気付いたのです。
折り紙教室、ふれあい喫茶、早朝のラジオ体操などの〇〇会を「開くので来てください!」というのもいいのですが、「待ちの姿勢」ではなくこちらから出向いていけば良いのではないか?と考えるようになりました。
ただしもちろん、お邪魔にならない程度に…わきまえて参加させていただきます(笑)
そんな「参加」のことを考えていたら、行政や地域包括支援センターも動いておられ、『フレイル予防講座』を出張で行なうとのことをお聞きしました。
この地域で活動されている場に出向いて講座を開く発想、さすがです!
東大阪プロジェクトでも地域の方、福祉・介護の専門機関、医療機関など関係主体と協働しながら高齢者支援の体制づくりのお手伝いをしていきます!
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
>ぜひご参加ください<<
【お知らせ・第31回布施緩和ケア研修会・布施医師会主催(参加費無料)】
講演会のご案内です(布施医師会主催)
医療・介護に関わる職種の方でご興味をお持ちの方は、お申し込みください!
申し込み後にウェビナー登録があり、登録完了後にURLが届きます。
【申し込み】
https://17auto.biz/fuseishikai/registp/entryform16.htm
第31回布施緩和ケア研修会・布施医師会主催
「がん遺族支援」をテーマに『緩和ケア×がん遺族支援』と題し研修会を開催します。
講師:
協立記念病院 緩和ケア科部長/I for You がん遺族サロン代表・森一郎 先生
布施カトリック教会・上田憲 神父
日時:令和5年6月17日(土)17時から19時(16時45分開場)
場所:オンライン(Zoom)(200名)
参加費:無料
かわべクリニックでは、患者さまが最期の時間を過ごされたご様子を「看取りの報告書」としてまとめています。
これまでお見送りをした患者さまの「看取りの報告書」を、担当看護師の思い出とともにご紹介したいと思います。
いつもお世話になっております。
8月6日に退院されましたBGさまについて、ご報告させていただきます。
旦那さまや娘さまの「自宅に連れて帰りたい」「連れて帰って良かった」という思いが十分に伝わった一方で、ご本人が「【帰るなら今】と言われたということは、もう時間がないのでしょう」と、自身の死を悟った表情をされたのが印象的でした。
退院直後より、痛みを訴えておられたためオキファスト(がんの痛みが強いときに使用される鎮痛薬)を調節し除痛をはかり、可能な限り介助でトイレに行くことを目標としました。旦那さまは「ぼくは、何もできない」と言いながらも常に寄り添われていました。娘さまは2人いらっしゃり、ともに仕事と家庭の合間に、2人がかりでBGさまの清拭や洗髪をされるなどのケアをされていました。
動くことに限界を感じ、自ら膀胱留置カテーテルの留置を希望され、日を追うごとに臥床時間が長くなっていきました。そんな中、旦那さまが思い出の旅行の写真を取り出して盛り上がり、それを閉眼したまま聞いておられるBGさまの姿。
そんな穏やかな時間が経過し、8月11日午前、旦那さま、ご家族さまに見守られる中、安らかに永眠されました。旦那さまは「彼女がいないと生きていけない、向こうでも一緒に旅行しよう!」と大泣きされ、ご夫婦の愛の形を見せていただけた気がします。
この度は、ご紹介ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
先日、私は「こころのバリアフリーを実現する緩和ケアと地域医療 ~気づいていますか 医療・介護者が作るバリア~」というタイトルで、地域連携×緩和ケアについての講演を行いました。
この講演で一番伝えたかったことは、「自分に問う」ことの大切さです。
つまり、「なぜ、なぜ」と質問しましょうということです。
では、なぜ「自分に問う」こと、「なぜ、なぜ」を繰り返すことが重要なのでしょうか。
その理由は3つあります。
物事に対し、「なぜ、なぜ」と自分に問いかけることで考える習慣が身につきます。その結果、課題が見つかりやすくなり、解決策も見えてくるのです。これが実践への第一歩となります。
私自身、看護学生の頃、臨床実習後に担当教員と振り返りを行う機会がありました。
「なぜそのような行動をしたのか?」
「なぜそのような発言をしたのか?」
「なぜそう思ったのか?」 …などの質問を繰り返し受けました。
最初は「そんなこと言われたって…仕方ないやん」と思っていましたが、担当教員からは「私はあなたを責めているのではない。あなたが自己成長するために、自分自身で振り返りを行う必要があるのだ」と、説明を受けました。
その言葉にハッとさせられて、自己対話や自己反省に取り組むようになり、気が付けば習慣化していたように思います。
「自宅に帰るなら、今(しかない)」と言われたことで、死を受け入れる覚悟ができた患者さんの表情は、私に強い印象を残しました。たしかに「最期のときは自宅で過ごしたい」と、ご本人も、ご家族も願っていたことでしょう。だから「願いがかなってよかった」のでしょうか。
死を迎える覚悟ができたことは、言い換えれば、私たち医療者が「今しかない」と伝えたことで、結果的に覚悟を迫ったとは言えないでしょうか。
では、患者さんにとって急な説明になるのはなぜでしょうか? どうしたらもっと早くから心の準備ができるのでしょうか? このことを医療者がそれぞれの立場から自分自身に問いかけることで、解決策を見つけることができるのではないかと思います。たとえば、早い段階で自宅に帰る時期をおおむね決めておくのも1つの方法かもしれません。
しかし、医療者には「最善を尽くし、病状が好転することを期待したい」と考える傾向があります。そのため、治療の経過を「できるだけ長く見たい」という気持ちがあるものです。それで良くなる場合もありますが、病状が悪化し「もう改善は期待できない」と判断せざるを得ない場面も当然あります。
そのような考えが変わった時点で、「急な展開の説明」を行っている傾向にあるように思います。
病状を説明するときの食い違いの典型例としては
・医療者は「最悪のパターンを説明しているつもり」
・患者さんとその家族は「治療の効果が見込まれるのでがんばりましょう」と言われた当時の記憶のまま
その結果、医師より現状を聞かされると、「急に!? そんな状態と思っていなかった」と、患者さんやご家族がギャップに苦しむことも少なくありません。
そして過ぎた時間はもう取り戻せず、その間も刻一刻と医療者が判断するための、患者さんにとっては大切な人と過ごすための貴重な時間が失われていきます。
私は何らかの理由で入院した時点で、よくなった場合とそうでない場合を想定した上での今後の選択について患者さんを主語に一緒に考えられるとよいと考えます。
私たちは、「病気を診るのではなく人を診る」力を養い、患者さんや家族さんに適切な説明を行い、しっかりとサポートすることが重要です。その結果、患者さんや家族さんも病気と向き合うことができるようになるからです。
治癒を望む期待と同時に最悪の事態に備える準備ができるようになり、その後の対応力が変わり、充実した人生を送ることができるのだと私は考えています。
私たちのクリニックの理念は、
「最期は自宅で」
「帰りたいと思った時が帰る時」です。
大切なのは、ただ患者さんや家族さんをスムーズに受け入れることではありません。「自宅に帰れたからよかった」だけではないはずです。あくまで住み慣れた自宅は、心穏やかに暮らすための手段だからです。
「なぜ自宅がいいのですか?」
「なぜ今帰りたいと思ったのでしょうか?」
まず背景にある思いを私たちが自身に問いかけ、そして患者さんや家族にも問いかけることで、最善の方法を見つけ、地域連携を強めることが重要だと考えます。
簡単なテーマではないので、一回だけ考えてもおそらく答えは出ないでしょう。だからこそ各自が自分自身に問いかけて、解決策が見つかるまで繰り返し問わなければならないと思います。豊かな社会の実現に向けて、私たちが今できることは「自分に問うこと」です。
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
>ぜひご参加ください<<
【市民公開講座・第37回日本保健医療行動科学会学術大会(有料)】
下記の特別講演・シンポジウムにて講演します。
どなたさまでもご参加いただけます!
【申し込み】
事前申込は不要です。受講を希望される場合は当日会場に直接お越しください。
【問い合わせ】
第37回大会実行委員会事務局mailto:37jahbs@gmail.com
【開催要項】
未来志向の保健医療行動
日 時:2023年6月18日(日)
12:50-13:50 特別講演「ストレスの正体」
中川 晶(京都看護大学、なかがわ中之島クリニック)
14:00-15:30 シンポジウム「なぜ私たちは縁起でもない話を避けるのか」
川邉綾香、川邉正和(医療法人綾正会かわべクリニック)ほか
対 象:一般市民(東大阪市民に限らずどなたさまでも)
参加費:1,000円(当日受付でお支払いください)
今年のお正月早々のことでした。
公益社団法人 大阪府看護協会の弘川摩子会長より、講演のご依頼をいただきました。実は弘川会長は、私が前職である大阪赤十字病院時代に大変お世話になった方です。
「自分らしい生き方とは〜ともに考える人生会議」を大きなテーマとして頂戴し、「明るく、前向きな人生会議の話をして欲しい」とのお言葉をいただいたのです。
今回、登壇の機会をいただいたのは、大阪府看護協会が主催団体のひとつとして取り組んでおられる「看護未来展2023」です。ここで特別講演の枠で、ACP(人生会議)についてお話しをさせていただきました。
講演の前半では『「人生会議」の普及啓発にかかる府の取組み』と題して、大阪府の健康医療部保健医療室保健医療企画課の担当者さまより「人生会議」の普及啓発に関する、お話がありました。
同講演で紹介された動画をご紹介させていただきます。
実は今回の講演にあたって、いつもよりも頭を悩ませたことがあります。
それは「誰を対象にお話をさせていただくか」です。なぜなら、看護未来展の受講者には、看護師など医療職や介護職の方だけでなく、一般市民の方も多く参加されるからです。
どちらか一方に絞られていると話はシンプルですが、混在している講演会では「誰」をイメージするかがより一層重要になります。
たとえば…
私たちは講演会のご依頼をいただいた際に、いつもテーマ設定の相談に乗っていただいている日本医療デザインセンターの蒲原雄介さんと打ち合わせをしました。
「せっかくの講演会にわざわざ足を運んでくれる方はどのような背景か」
「“ACPが大事!”なのはもちろん、どのようなメッセージなら心にささるのか」
「私がどのように自己紹介したら効果的か」
「低すぎず高すぎず、ちょうどよい話のレベルとは」
「テーマが情緒的になりすぎていないか」
「そもそも会場の何割程度が“ACP”を知っている想定とするか」
などを綿密に話し合いました。
そのうえで、私たちは具体的な受講者像(ペルソナ)をイメージしたのです。
このような現実にいそうな具体的な1名の姿を、イメージします。
実際にいるかどうかは、私たちも知りません。大切なのは「実在しそう」「会場にいそう」なことです。
ACPに詳しい方には物足りなく感じられる可能性も覚悟のうえで、ACPという名前をほぼ耳にしたことのない一般市民が理解を深めることが最も大事だと腹決めした瞬間です。
続けて、こうした「オカン」が感じそうなことを、オカンの立場になりきって考えます。
「大阪赤十字病院の救命救急で働いていたバリバリの看護師さん」に一般の方は権威を感じるはずだ、と蒲原さんは話していました。
看護未来展にわざわざ出かける一般市民は、親世代やパートナーの健康や将来に高い関心があるはずという想定から、「オカン」の心理を想定してくれたのです。
このような前提で決めたタイトルが、『元気なうちに「もしものとき」を考えるACP(人生会議)』です。
今回最もメッセージを届けたいと決めた「オカン」に向けた要旨も作りました。
<動画>
当日、また録画をご清聴いただいた皆さま、ありがとうございました。
少しでもACP(人生会議)に対する理解が進み、これまで取り組んだことのない方の行動が変容されたら幸いです。
そして貴重な機会をいただいた大阪府看護協会の弘川会長と協会の皆様、私が尊敬する師長の寺村さんに心からお礼を申し上げます。
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
>ぜひご参加ください<<
【市民公開講座・第37回日本保健医療行動科学会学術大会(有料)】
下記の特別講演・シンポジウムにて講演します。
どなたさまでもご参加いただけます!
【申し込み】
事前申込は不要です。受講を希望される場合は当日会場に直接お越しください。
【問い合わせ】
第37回大会実行委員会事務局mailto:37jahbs@gmail.com
【開催要項】
未来志向の保健医療行動
日 時:2023年6月18日(日)
12:50-13:50 特別講演「ストレスの正体」
中川 晶(京都看護大学、なかがわ中之島クリニック)
14:00-15:30 シンポジウム「なぜ私たちは縁起でもない話を避けるのか」
川邉綾香、川邉正和(医療法人綾正会かわべクリニック)ほか
対 象:一般市民(東大阪市民に限らずどなたさまでも)
参加費:1,000円(当日受付でお支払いください)
私たちがつくりたい「まち」の姿は、
すでに街にあるカフェを使って、医療・介護・福祉に限らず、人々の暮らしを支える皆さまが集える場所を作ろう。
それが「まちカフェ」のコンセプトです。
第2回まちカフェを開催しましたので、そのご報告をいたします。
第1回が盛況であったこともあり、第2回も事前に45名のお申し込みがあり、今回も全員がご参加してくださいました。
クリックすると、参加者の職種を表した円グラフが拡大表示されます
しかもこの円グラフを見てください。何色あるか数えられないほどカラフル!
つまりこれだけ多種多様な職種の方が参加されていることがわかります。
今回も藤田珈琲さんにご用意いただいていたお土産のパンと珈琲を無駄にすることもなく、感謝でしかありません。
第2回の話題提供者は、東大阪プロジェクト代表で司法書士の福村雄一先生です。「ACPと切っても切れないお金の話」と題して、お話しいただきました。
詳しいお話はぜひ動画でご覧ください!
これまで厚生労働省が推進してきた経緯からもACP(人生会議)というと、「どのような医療を受けたいか」という点に注目されがちですが、実際にはお金、とくに相続に関しても「どうしたいか」という個人の意志が重要です。
しかも意志は時間とともに変わるもの。認知症などによって、判断能力が低下していく方もいる中で、「医療や介護についてだけでなく、お金をはじめとする生活を幅広くサポートするには、あらゆる職種がチームを組んで連携することが大切」だと、福村先生は「期末テストに出るくらい重要ですよ」などと、ユーモアを交えてお話ししてくれました。
後半は、美味しい珈琲を片手に懇親会です。
前回「陶器のコーヒーカップが持ち歩きにくかった」という声を早速活かして紙コップにしました。
・「荷物置き場が少ない」>>>荷物入れのバスケットを設置!
・「会場後方では声が聞き取りにくかった」>>>マイク、音響セットも準備しました!!
意見交換、お悩み相談、名刺交換など自由にお話しいただけたようです。
今回も参加者の皆さんの声をアンケートからご紹介します。
一方で、次なる課題もアンケートから見つかりました。
これらも貴重なご意見として受け止めて改善していきたいと思います。
さらに
とても励みになる、同時に身が引き締まるお言葉です。
お声にもあったように、全国で真似ていただけたら本望です。今後もどんどん新たな試みを仕掛けていくことをここにお約束します。
さて第3回は、6月2日に開催を予定しています。
これまで以上にパワーアップしての開催を目指すので、みなさんぜひご参加ください!…と言いたいところですが、既に満席となっております。申し訳ございません…!
ありがたいことに開催告知から2週間で満員御礼の状況です。つまり参加したい方がもっといるわけなので、喜んでばかりもいられません。
生活を支える立場のみなさまにとってもっと身近に感じられ、気軽に参加できるような「まちカフェ」にしたいと思います。
布施地域には地域包括支援センターが9か所ありますが、エリアごとに1つ、つまり最低でも9か所の「まちカフェ@東大阪プロジェクト」を展開予定です。
早くも2か所目を開催すべき時かもしれません。乞うご期待!
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
>ぜひご参加ください<<
【縁起でもない話をしよう会・第28回(参加費無料)】
アドバンスケアプランニング研修会のご案内です
ご興味をお持ちの方は、是非ご登録ください!
(先着90名となっています、お早めに!)
【申し込み】
https://88auto.biz/higashiosaka/registp/entryform31.htm
普段はあえて口に出さない「縁起でもない話」を語り合おう!という趣旨の会。
お気軽に申し込みください!
話題提供:
愛を育むセルフタッチング
~心身ともに癒され、自分らしさを取り戻す体験~
講師:看護師・社会福祉士・介護支援専門員 藤原知美さん
後半は、話題提供を受けての語り合いの時間。
5名程度のグループとなり、自由に縁起でもない話をしていただけます。
日時:令和5年6月22日(木) 18時から19時30分
場所:オンライン(Zoom)
定員:90名程度
参加費:無料
概要:
2005年にアロマインストラクターの資格を取得し、アロママッサージのボランティア活動を行っていました。看護師として勤務していた中で、触れることの質に興味を持ち、米国の心理学研究所でエサレン®️マッサージの資格を取得しました。エサレン®️マッサージは、「気づき」と「今ここに存在すること」に意識をあてるマッサージです。自分自身の心の傷や向き合い方に悩んでいた私は、エサレンの考え方を元にしているセルフタッチングに出会いました。触れることで、「幸せホルモン」として知られるオキシトシンが分泌されるため、触れることの持つすばらしさを多くの人に知ってもらい、癒す人がまず自分を癒すことが大切だと願っています。
「縁起でもない話をしよう会」とは、医療や福祉に関わる方々と地元の人々が参加する、鹿児島にある妙行寺さんが発案された地域交流イベントです。
普段はあえて口には出さない「縁起でもない話」をみんなで語り合い、これからの人生をいかに生ききるかを考えるきっかけ作りの一つとして、東大阪プロジェクトでも継続的に開催しています。
今回は、前回(第24回)の「悲嘆(グリーフ)とそのケアについて」アンケートでいただいた数々の悲嘆(グリーフ)に関するご質問にお答えする形で、
「グリーフケアの困りごとをみんなで考える~横山先生に聞いてみたい10のこと~」と題して、天使大学看護科講師の横山聖美先生にお話しいただきました。
前回の開催の様子は以下からご覧ください。
大切な方を失った後、家族や友人が悲嘆するのは自然なことです。ただし、悲しみが長引くと複雑性悲嘆(遷延性悲嘆症)の状態となります。残されたご家族に何が起こるのか、そしてケアする側はどのようにして対処するとよいのかを考えるのがグリーフケアです。
しかし「こんなとき、なんと伝えたら良いですか?」という質問に対し、数学のように公式を覚えて計算しても答えが見つかるものではありません。
人の感情という、複雑で簡単ではない問題に直面したときこそ、私たちの価値観が揺さぶられるような感覚になります。
だからこそグリーフケアに携わる者同士、ご家族の心を少しでも安らかにしたいと願う者同士が一緒に頭を悩ませて、考えることが大切なのではないでしょうか。
今回は、全国各地から58名もの皆さまにオンラインでご参加いただきました。いつもながら積極的なご参加、本当にありがとうございます。
グリーフケアの難しさ、それは条件がみんな違うことです。
「大切な人を亡くした」という体験をひとつとっても、一人ひとり違う体験だから対処方法も、遺族への適切な言葉も対応も違うのは当たり前のことなんです。
それでも私たちは、共通の法則を知りたいものです。
だから「こんなとき、どうしたらいいのだろうか?」と不安になるのも無理はないと思います。
横山先生は、グリーフ(悲しみ)をめぐる困りごとを立場で分けて解説してくれました。
1) 支援してくれる場所・窓口がない問題
病院・医療機関では亡くなられたあとは保険診療の対象外となるという構造によって、遺族に対するサポートが得られにくいのが実情です。
2) 自分自身のグリーフとの向き合い方問題
身内を心配させたくない、相手を困惑させたくないから「言えない」という事象は多くあります。
3) 周りの人の理解が得られない問題
「亡くなられた人のことを聞いてしまってごめんなさい」などと謝られるのが嫌で、徐々に話さなくなるというケースも見られます。
こうして当事者側は孤立せざるを得なくなってしまうのです。
1) 関わりたいけど自分にスキルと時間が足りないと思っている問題
「何とか役に立ちたい」と思う医療・介護者ならではの特徴だと、横山先生は表現していました。私たちは、効果的な声掛けや正解、ハウツーを求めがちです。
そのため、自分の能力に今一つ自信が持てないまま自責の念にかられることさえあります。
2) 組織での対応や受け皿がないと思っている問題
グリーフケアの窓口、支援の仕組みやシステムを作るべきだという考え方です。
これらから共通して浮かび上がるのは、
という課題であり、遺族の立場で考えると、
講演の詳しい様子は、配布資料をもとに動画をご覧ください。
横山先生にお話しいただいた内容を、私なりにまとめてみました。
遺族の話から考えたことは、身近な家族だからこそ言えないことがあり
だからこそ真剣に聞いてくれる第三者の存在が助けになるということです。
こうした遺族の方々に支援できることは、
まず悲しい時に悲しむことができる環境のお手伝いをすること、
そして、ケアを行っている人も成長できればいいのではないかと考えました。
横山先生の講演後は、少人数のグループになり参加者同士で感想や質問をお互いに話し合う時間です。
自己紹介では、名前、どこから参加、お仕事について、
そして「自分が死んで葬式風景を見つめて笑顔になれるか?」についてまずは簡単にお話しいただきました。
その後、今回のテーマである
「自分のお葬式はどんな風にしたいか?、誰に来て欲しいか、お墓をどうするか?など」
について自由に話し合っていただきました。
会の終了後、参加者のみなさまから感想をいただきましたので、いくつかご紹介させていただきます。
・「どんなに長けてる言葉よりも、誠実な態度のほうが勝る」心にしみました
・いつになくグループワークの参加の方が個性的で死生観というか死に向き合う向き方がいつもと違っていて、それが大変参考になりました。やはりさまざまな方々と話をすることは重要と思われます。
次のような応援のメッセージも届いています。
さらに悲嘆(グリーフ)のケア におけるお困りごとをたくさんお聞かせいただきました。
など貴重なご意見をいただいたので、今後の「縁起でもない話をしよう会」では、これらのご質問にお答えできるような会にしたいと考えています。
「つなぐ」というよりもっと自然に顔が見えるような関係を築き、
お互いに気軽に相談できる 『誰もが主役の街』を目指して、
東大阪プロジェクトはこれからも講演会・研修会を定期的に開催していきます。
まだご参加いただいたことのない方も大歓迎です、ぜひご参加ください。
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
>ぜひご参加ください<<
【縁起でもない話をしよう会・第28回(参加費無料)】
アドバンスケアプランニング研修会のご案内です
ご興味をお持ちの方は、是非ご登録ください!
(先着90名となっています、お早めに!)
【申し込み】
https://88auto.biz/higashiosaka/registp/entryform31.htm
普段はあえて口に出さない「縁起でもない話」を語り合おう!という趣旨の会。
お気軽に申し込みください!
話題提供:
愛を育むセルフタッチング
~心身ともに癒され、自分らしさを取り戻す体験~
講師:看護師・社会福祉士・介護支援専門員 藤原知美さん
後半は、話題提供を受けての語り合いの時間。
5名程度のグループとなり、自由に縁起でもない話をしていただけます。
日時:令和5年6月22日(木) 18時から19時30分
場所:オンライン(Zoom)
定員:90名程度
参加費:無料
概要:
2005年にアロマインストラクターの資格を取得し、アロママッサージのボランティア活動を行っていました。看護師として勤務していた中で、触れることの質に興味を持ち、米国の心理学研究所でエサレン®️マッサージの資格を取得しました。エサレン®️マッサージは、「気づき」と「今ここに存在すること」に意識をあてるマッサージです。自分自身の心の傷や向き合い方に悩んでいた私は、エサレンの考え方を元にしているセルフタッチングに出会いました。触れることで、「幸せホルモン」として知られるオキシトシンが分泌されるため、触れることの持つすばらしさを多くの人に知ってもらい、癒す人がまず自分を癒すことが大切だと願っています。