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      医療法人綾正会かわべクリニック

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第24回布施緩和ケア研修会(オンライン)を開催しました。

3月27日(土)に、オンラインにて「第24回布施緩和ケア研修会」を開催いたしました。
同研修会のオンライン化にも慣れ、また日本全国各地からご参加いただけるようになり、参加申し込みが200名を超えても対応できるようになっています。
これも布施医師会事務局及び医療介護支援コーディネーターの皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。

以前からお伝えしておりますように、布施緩和ケア研修会は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を広げています。

今回も、東大阪プロジェクト代表福村雄一先生(司法書士)に司会を担当していただいております。
受講者は、医師25名、歯科医師1名、看護師56名、保健師3名、ケアマネージャー10名、薬剤師8名、相談員5名の総勢147名でした。

第一部は「緩和ケアで精神障害の患者にどう対応するか」と題して、大阪国際がんセンター心療・緩和科部長 和田信先生、大阪鉄道病院 緩和ケア内科 和田知未先生に講演をいただきました。
簡単にスライドをご紹介させていただきます。


※クリックするとすべてのスライドがPDFでご覧いただけます。

※クリックするとすべてのスライドがPDFでご覧いただけます。

和田信先生の「統合失調症を患われている患者さまは素直で裏表のない良い人である。」というお言葉に、私自身が訪問診療をしている患者さまを思い浮かべ、確かにそうだと腑に落ちました。

また、和田知未先生は「精神疾患を有する患者さまはいろいろな面を持ち合わせた(白と黒の)サッカーボールのようである」と非常に分かりやすく例えてくださいました。
精神疾患を有する患者さまに対して苦手意識を持つこと、言動を理解できない、しようとしないのは誤りであること。
すべてのファクターが異常でないということを頭において対応しないといけない、と学ばせていただきました。

第二部は「精神疾患を持つ人へ明日から活用できるスキル」と題して、『精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本』(医学書院)などの著書で知られる、訪問看護ステーションみのり統括所長精神科認定看護師 小瀬古伸幸先生に講演をいただきました。
詳細が知りたい方は、小瀬古先生が定期的に開催されている研修会、YouTubeをご覧ください!
「TOKINOチャンネル」

「自分の価値観を持つことは悪いことではない、自分の価値観と当事者の思いの違いに気づくことがまず大切」というお話から、改めて主語は誰なのかを間違わないように、思い込みで関わらないなど、明日から活用できるスキルを学ばせていただきました。
参考図書:『精神疾患をもつ人を、病院でない所で支援するときにまず読む本』(医学書院)

詳しくは、研修会終了後に参加者のみなさまからいただきました多数のアンケート結果にも記載されています。
そのうちのいくつかを、こちらでご紹介させていただきます。
一読していただくだけでも学びになります。
ぜひ、ご覧ください。

・カンファレンスの需要性・医療者側の主観ではなく患者さまサイドの希望の言語化サポートの必要性から押し付けではないケアがみえてくる事が勉強になりました。

・本人が考えることを支援するプロセスと再認識しました。家族からの困り事相談、もう面倒見られないから何とかしてほしい相談に至らないための地域包括ケアも重要ですね。「死にたい」と言われると揺さぶられます。現場に落とし込める濃い内容で、参加してよかったです。

・不満、困りごとの裏の希望、と、線引きする事、ともにプロとしての対応だなと感じました。今日からでも、意識変わりました。

・支援者は、非常に孤独です。特に私は所属するべき組織がないので、常に単独行動です。今回、研修会に参加させていただき、勇気をいただきました。

・精神面の状態は外からは見えないですし、コミュニケーションや性格の問題とされて、しっかりと向き合ってくれる方が少ないと思います。今回、相手の方の理解度を図る上で、大切にしているロジックが知れて良かったです。

・対人援助の難しさは日々感じています。小瀬古先生の ”枠組みを決めておく” が印象的でした。

・小瀬古講師の「初めに枠組みを決めることが本人の為になる」ということに、目から鱗が落ちました。

・精神疾患とがんの合併、在宅見取りが重なるという点に苦手意識をもってしまっていた。包括支援センターではさま々な家族背景の方に短時間の関わりが多く、小瀬古先生の明日から使えるスキルを意識して実践してみます。和田先生が話された、その方と家族の状況にあわせた治療の事例で、がんの在宅見取りがしたい方が精神症状悪化。今まで、精神症状の治療を優先的に考えてしまっていた事に気が付きました。様々な気づきを得られた研修でした。

・精神疾患のある患者さんの関わりについて、偏見を持っていたところもあったため、反省したとともにとても勉強になりました。

・自分の価値観で基準を作りがちなことに気づかされました。スケーリングクエスチョンは使いやすくその後につなげる為のツールとして非常に参考になりました。

・緩和ケアと精神科の看護は共通する部分が多いというように、ほんとにその通りだなと感じました。

・精神科看護については正直苦手意識がありました。しかし、看護師は対象者を全人的に看護師していくなかで共通する部分があり現在、ALSの方の精神的援助の部分で悩んでいたところでしたがスパイスになる部分があり大変有意義な時間になりました。

・精神科の往診をしてくれる医師が増えることを祈っています。というのは、精神科領域の課題だと思われる人が地域に沢山いますが、そもそも受診に拒否しています。警察介入や重症化するなど何か事件が起こるようなタイミングでしか関われないのはやるせない気持ちになってしまいます。認知症初期集中支援チームがあるように、精神科の初期集中支援チームがあれば対象者の人や家族も安心した生活が続けられる可能性も見えてくると思いました。

・ご参加の皆さま方の質問がチャットでできるのは、オンラインならではだと思います。挙手での質問はけっこう躊躇があるので。また、質問が文章化されることで、簡潔で伝わりやすいと思いました。東京からの参加なので、オンラインでの開催はとても有難いです。

・精神科患者だけでなく通常関わっている患者やスタッフとのコミュニケーションにも役立つ内容でした。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・緩和ケア研修会ですので、精神疾患患者の理解は深まりましたが、看取り、終末期の精神患者の心理ケアなどまだまだ聞いてみたかったです。

・精神疾患患者より、発達障害や認知症がテーマがよかった。

・見直したい部分があるので、もし録画があれば、後日も観られると嬉しいです。

・緩和医療、癌患者ともなるとケースは限られるが良性疾患、訪問診療での精神科的問題は多々ある。今回の研修が役に立ったかと言うと何とも言えない。

・他の参加者が見えないので、規模や、どのような聴衆にむけてのお話なのか掴めず、質問をためらいます。

東大阪プロジェクト
出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~

今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。

【第26回布施緩和ケア研修会(オンライン)】
日時:10/16(土)18:00~19:30
定員:200名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:「アドバンス・ケア・プランニング~その人らしく生ききるために~」
今回は「アドバンス・ケア・プランニング」を取り上げ、即した症例の事例検討を行います。
社会医療法人若弘会若草第一病院 山中英治先生同院緩和ケア認定看護師 山本直美先生にご講演、事例紹介を担当していただきます。

▼詳細については、以下記事をご参照ください。
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▼お申し込みは下記からでも出来ます
https://17auto.biz/fuseishikai/touroku/entryform5.htm