かわべクリニック

在宅療養支援診療所

かわべクリニック

内科・緩和ケア内科・呼吸器内科

〒577-0843 東大阪市荒川3丁目5番6号 MMビル203

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第18回布施緩和ケア研修会を開催しました

こんにちは、医師の川邉正和です。

9月14日(土)に布施医師会館にて、ELC協会ファシリテーターの北村愛美先生をお招きし、「第18回布施緩和ケア研修会」を開催いたしました。

受講者は医師3名、看護師22名、ケアマネージャー7名、管理栄養士2名、その他を含めて総勢40名。
会場設営ではグループワークを行なうためテーブルをなくすなど工夫し、盛り上がった2時間になりました。

本研修会では、今年度からはスピリチュアルな苦しみ、つまり「答えることのできない苦しみ」に対する研修を行なっています。
既に受講済みの方もおられましたが初めて参加される方も多く、この布施緩和ケア研修会が広がりを見せていると感じ、嬉しく思いました。

今回のテーマは、前回に引き続き
『多職種で行うエンドオブライフ・ケア研修 ~聴く力~』

「理解するよりも理解者となること」を主軸にお話させていただき、講演の仕上げとして私共が関わらせていただいた症例を写真のスライドからケア内容を振り返るなど、分かりやすい講演になるよう意識いたしました。

また講演後は演習として、ターミナルケアにおける多職種連携での対応から1対1の対応まで、誰にでもできる具体的な対人援助法を、事例やロールプレイを通じて学びました。

本研修には、同じくファシリテーターである松本静香さんにもご協力をいただきました!
ありがとうございました。

北村愛美先生の講演を通じて、私が改めて学んだ「援助的コミュニケーション」について、記させていただきます。

【受講者の感想】
・患者さんの苦しみを共有するため、否定せず、苦しみの向こう側の大切なものにお互い気づくための反復、沈黙、問いかけであれば良いと思った。

・人のことを理解すること、理解されることと思われることの難しさを感じました。

・「反復」「沈黙」の研修は3回ほど参加させていただきました。繰り返しロールプレイすることで、はじめはしどろもどろでしたが、かみしめながら出来るようになりました。現場でも意識が高まっています。まだまだうまく出来ないと思うところがありますが、いろいろなケースに活かしていきたいと思います。

「苦しみとは何か。苦しみは希望と現実の開きです。皆さんが一度は耳にしたことがあるだろう音楽を紹介します。西田敏行さんが歌う『もしもピアノが弾けたなら』です。歌詞に注目して聞いてください。」

「歌詞から、苦しみとは何か感じられたことはありますでしょうか。
ピアノがないから苦しいのか。経済的な問題なのか。ピアノがあっても弾く腕がないから苦しいのか。
経済面や技術の問題なのでしょうか。
いえ、それよりも、思いが通じない苦しさを伝えているように私は感じます。

このように苦しみとは、人生の最終段階を迎える人だけでなく、身近にも存在していると思います」

研修会終了後、参加者のみなさまの感想を拝読いたしました。
そのうちのいくつかを、こちらでもご紹介させていただきます。

・今回の研修はケアマネージャーの立場としても理解していかなくてはいけないことなので非常にためになりました。理解者と思ってもらえるように努力したいと思います。

・2時間の研修でしたが、あっという間に終了しました。長く感じなかったです。時折、笑いもあり、頭に入りました。

・以前にも別の研修でエンドオブライフケアの話を聞き、再度、振り返りをする機会をもてて良かったです。残り少ない患者の時間に寄り添う対応が出来ればよいかと思いました。

・死と向き合うのはとてもつらいことです。けど、誰かが向き合わないと始まらないと誰も幸せにならないとつくづく感じています。向き合える仲間がいてることはとても心強いです。ありがとうございました。

・2日目の参加でした。前回の研修以降、実際に沈黙、反復をしてみました。うまくいかないことをグループの方と共有出来て、ほっとしたのと、反面、続けて行おうと改めて思いました。

・終末期、看取りは何例か経験しました。とてもつらく自分自身もしんどく、少しの間しんどい気持ちになりました。チームで看護することをこれからも経験していきたいと思います。学習会へもまた色々と参加していこうと思いました。

・自分が実際に体験することで理解しやすかった。ターミナルケアに対して苦手意識がありました。しかし、今回の反復、沈黙を学ぶことで関わり方に自信をもって関わっていけるかなと思いました。理解者になれるよう頑張りたい。

・自分を見つめなおし、改めて看護について考えることが出来ました。ひとつずつの会話を大切にしていきたいです。

・しんどいことを患者さんから言われたとき、つらい気持ちになるが、自分は相手にとって何かの力になれるよう聴く力をつけていきたいと思います。

・患者の立場になって考えることで、反復や沈黙の大切さが理解出来ました。聴くことはとても大切であることが分かった。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・ロールプレイ、パートナーチェンジがとても良かったです。ファシリテーターの方がもっとそばにいていただければ良かったです。アドバイスがもらいやすいと思います。

・質問コーナーがあれば良かったと思いました。勉強になりました。

・ロールプレイをした相手の方の理解が十分でなく、ロールプレイが成立しなかった。説明はちゃんとしていたけど、ロールプレイ自体に慣れていない感じでした。

・個人的には構成として先に「苦しみの定義」を共有しておいて、そのうえで反復・沈黙のロールプレイを行なうほうが目的意識がはっきりするのではないかと感じた。患者さんの苦しみを共有するため、否定しないため、苦しみの向こう側の大切なものにお互い気づくための反復、沈黙、問いかけであれば良いなと思った。

・これからもエンドオブライフケアの研修を続けていかれるのでしょうか?以前のような病院や在宅ケアでの取り組みや事例についての研修もしていただければと思います。本日は改めて傾聴することの大切さと難しさを感じました。

かわべクリニックが掲げる『東大阪プロジェクト』には3つの核となるテーマがあります。

・エンドオブライフケア
・いのちの授業
・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)

これらの研修会を、今後も定期的に行ってまいります。

今回のフォローアップ研修を、かわべクリニック内にて行ないます。

【第4回ELC東大阪学習会(in かわべクリニック)】
日時:11/21(木)17:30~19:00
タイトル:「苦しみを通して気づく「支え」
当クリニック看護師 川邉綾香が講師を務めます。詳細については、以下記事をご参照ください。
[9・10・11・12月のイベントご案内]

また次回の布施緩和ケア研修会・総会では、エンドオブライフケア協会理事 小澤先生をお招きし
『人生の最終段階 あなたの意思を実現してくれるのは誰でしょうか?~ACP 決めた内容 誰がする~』
をテーマにご講演いただきます。

【第19回布施緩和ケア研修会・総会】
日時:2020年 3月6日(金)18:30~21:00
場所:イコーラムホール 東大阪市岩田町4-3-22 希来里6階
定員:200名(医療・介護関係者)


チラシ(表面)
※クリックで拡大します。


チラシ(裏面)
※クリックで拡大します。

みなさまのご参加をお待ちしております。

第18回中河内緩和ケアカンファレンスにて講演を行いました

こんにちは。看護師の川邉綾香です。
8月8日(木)に市立東大阪医療センターにて開催された、第18回中河内緩和ケアカンファレンスにて講演を行いました。

参加者は、医師4名、看護師35名、ケアマネージャー10名、薬剤師6名、その他を含めて総勢88名。
多くの方にご参加いただき、感謝です。

講演テーマは、『苦しみを通して気づく「支え」
~苦しんでいる人は自分の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しい~』。
援助的コミュニケーションの復習(反復、沈黙、問いかけ)から、
相手の苦しみをキャッチする、相手の支えをキャッチして強める、までを
事例やロールプレイを通じて学んでいただきました。

このブログでも、講演内容をご紹介させていただきます。

突然ですが、通勤途中でガムを踏んでしまいました。
あなたはどのような気持ちになりましたか?

有名なSMAPの名曲「SHAKE」の2番の歌詞に、「今日はガムを踏んでもイライラしない。君と会えるから」という歌詞があるのをご存知でしょうか。

多くの人は、「死」は怖い、避けるべき嫌なこと、不安に見えると言います。
ところが、同じ死であったとしても、穏やかである、幸せであると見える人がいます。それはなぜでしょうか?
それは「支え」があるからです。
死を前にしても人が穏やかでいられるのは、大切な「支え」があるからなのです。

先ほどの歌詞にもあったように、ガムを踏んで「嫌、最悪、イライラ」という感情ではなく、彼女に会える幸せの感情が強くなるのです。

では、いったい何が「支え」となるのでしょうか。
私は、以下の3つのような「支え」があると考えます。

1.将来の夢
2.支えとなる関係
3.選ぶことのできる自由(自律存在)

<1.将来の夢>

人は、ただ今を生きているのではありません。
過去の出来事から生まれた、将来の夢に向けて、今を生きようとします。

将来の夢がしっかり描けている人は、今が困難であったとしても、強く生きようとする力が与えられます。
たとえば、大好きなおばあさんが脳梗塞で入院した。その時に出会った看護師さんのようになりたい。
だから今、看護師になるために苦手な科目も勉強している。

このように、たとえ今が辛くても、将来の夢があれば、生きようとする力が与えられます。

<2.支えとなる関係>

人は、一人では弱い存在です。
しかし、自分のことを認めてくれる相手を「支え」るときは、一転して強くなります。

「支え」となる関係は、現場で関わる私たちにとっても、大切な関わり方の根拠となります。
私たちが「支えられる人」だけでなく、それを「支える人」をも気づかう関係となることで
私たちは、苦しむ人にとっての「支え」となります。

<3.選ぶことができる自由(自律存在)>

苦しみを抱えた人は、何を選ぶと穏やかになれるのでしょうか?

穏やかになれる条件は、人によって異なります。

どこで療養するのか。
どのような医療を行うのか。
自分はどのような役割を持って生きるのか。
自分の存在を、誰に委ねるのか。

ただ漫然と眺めていても気づかないことを、「選ぶ」という視点で見ると、いろいろなことに気づく可能性が広がります。

私たちが当たり前だと思う一つひとつのことを、もし選べなかったとしたら…。
いかに大きな苦しみとなるのでしょうか。

人生の最終段階は、様々な形で自由が奪われる現場でもあります。
その中で、どのような配慮があれば、穏やかさを取り戻せるのかを考えていきたいと思います。

ここでは、具体的な支えを見つけるために、次の9つの視点を紹介します。

この9つの視点を覚えるためのゴロ合わせの呪文として、“両親尊き保て役割ゆだねようかな”を紹介します。

このゴロ合わせの意味は、“両親は尊い”という意味と、“その役割を保とう”という意味と、“ゆだねようかな”と思う気持ちを合わせたゴロと考えてみてください。
たとえどんなに解決が困難な苦しみを抱えた人であったとしても、この呪文を唱えるだけで、解決の糸口が見つかることでしょう。

9つの視点は、分類するための視点ではなく、苦しみを抱えた人が、穏やかになれる支えに気づくための視点であることを心に留めておいてください。

決して人生の最終段階に対応する現場は、きれいな話だけではありません。
力になりたいと願っていても、力になれないことがあります。

どれほど心を込めてケアにあたったとしても、病気を治すことができず、食事がやがて摂れなくなり、今まで歩けていたのに歩けなくなる。
こんなに迷惑をかけるならば、いっそのこと死んでしまいたい。
このような訴えをされる患者さんを前に、援助者は言葉を失うことがあります。

患者さまだけでなく、その「支え」になろうとする人も、同じように苦しんでいます。
「苦しんでいる人は、自分の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しい」

講演会終了後、参加者のみなさまの感想を拝読いたしましたので、いくつかご紹介させていただきます。

・ゆだねる相手=信頼できる相手=自分の苦しみをわかってくれる人=聴いてくれる人

・1時間で多くの事を考えるきっかけをいただけました。日々考え続ける事が大切だと思いました。

・何よりも現場では無力であると感じています。相手の苦しみを感じた時、解決できない苦しみを痛く感じる、きれいな話ばかりではない…そう思います。向き合うこと、大切だと思います。

・支えを求めているたくさんの対象のために支える側の支え、仲間の存在は、やはりとても大きな存在だと改めて感じました。

・支えることの大切さを知ることができました。自分も支えられながら業務を行えていると思って、患者さんを支えようと思います。

また、以下のようなご意見もいただきました。次回以降の参考とさせていただきます。

・わかりやすい部分もあったが、ディスカッションを行うことで得ることの内容(何のためにしたのか)がわからなかった。

今後も、地域全体で在宅医療を支えるネットワーク「東大阪プロジェクト」として、講演会やディスカッションのなる充実をはかっていきます。

また、本研修会のフォローアップ研修をかわべクリニック内にて行ないます。
このテーマに関心を寄せる方は、ぜひご参加ください。

【第4回ELC東大阪学習会(in かわべクリニック)】
日時:11/21(木)17:30~19:00
タイトル:「苦しみを通して気づく「支え」
当クリニック看護師 川邉綾香が講師を務めます。

詳細については、以下記事をご参照ください。
[9・10・11・12月のイベントご案内]

【看取りの報告書】Oさまのこと

クリニックでは、患者さまが最期の時間を過ごされたご様子を「看取りの報告書」としてまとめています。

今までかわべクリニックがお見送りをした患者さまの「看取りの報告書」を、担当看護師の思い出と共にご紹介していきたいと思います。

まだ40代半ば。引きこもり期間が長く、体調不良の訴えも遅く、診断を受けたときには末期状態で…

Oさまのこと
~母一人、子一人。別々の人生を歩んでいたが、最期は共に…~

[看取りの報告書]
退院支援課 A様

Oさまについて、ご報告させていただきます。

診断を受けたときに、すでにガン末期状態で予後は数ヶ月だったOさま。
ご本人の「治療を受けずに苦しまず過ごしたい」という意思を尊重し、症状緩和の治療を行っていました。

お母さまも『末期がん患者の家族のための「看取り」の教科書』をお読みになり、積極的に介護に専念されておられました。

退院2ヶ月後から呼吸困難および倦怠感が出現したため、フェントス等を開始。
疼痛や呼吸困難などの辛さを訴えることなく、それから約1ヶ月後、お母様に見守られる中、ご自宅にて永眠されました。

[ケアを振り返って]
Oさまと出会ったのは、かわべクリニックを開業して3ヶ月が経過した頃でした。

40代半ばのOさまは私たちスタッフと同世代ということもあり、当初は関わりに身構えてしまう気持ちもありました。

初回訪問でOさまにお目にかかったとき、「治療を受けずに苦しまず過ごしたい」とおっしゃったOさま。
『私たちの想いの医療』ではなく、『Oさまの希望する医療』を実現することが私たちの役割なのだと感じた瞬間でした。

もちろん、Oさまに不安や苦しみがない訳ではありません。
ありたい自分であるために、穏やかに過ごすために、何をしてもらえるのか?何をしたらいいのか?
Oさまは、その答えを私たちに求めました。
そして私たちは、可能な範囲で問題を解決していきました。

Oさまの病状が進み、支えているお母さまの身体的、精神的な負担が見えてきた頃、お母様が私に見せてくれたのがこの本『末期がん患者の家族のための「看取り」の教科書』でした。

患者さまの最期の、穏やかな旅立ちを見守るのは、患者さまを支えたご家族の大きな役割であるということを、教えてくれたこの本。
ご家族の役割を示すものが必要なのだと実感し、この経験が、現在ご家族さまにお配りしている看取りのパンフレット「やすらかな看取りのために」の作成に繋がりました。

[お母さまからの手紙]
Oさまのお母さまから二度、お手紙をいただきましたので、その一部をご紹介させていただきます。

Oさまの初七日を終えた頃にいただいたお手紙です。

いきなりの寒波襲来、息子が亡くなってからの私共には尚一層、寒さが身に沁みます。
この度は本当にお世話になりました。

突然の息子へのガン宣告、何が何やらわからぬまま在宅医療という未知の経験に戸惑う私共を親身になって支えて下さり、お礼の申し上げようもございません。
末期ガンという思いがけない宣告ではありましたが、この3カ月余り母と子として濃密な時間を持つことが出来ました。感謝の気持ちで一杯です。

辛い本人も苦しむ事なくあっけない程、自然に旅立ちました。安らかな気持ちで徐々に自分の運命を受け入れて逝ったのだと思います。
短い期間ではありましたが、川邉先生、綾香さん、看護師さん、ケアマネージャーさん、多数の方々に支えて頂き、私共も役目を全う出来た気がしております。
本当に有難うございました。

皆さま方もハードなお仕事の毎日、くれぐれもお身体を大切に、今後一層のご活躍をお祈り申し上げます。

そして、Oさまの一周忌の折にいただいたお手紙です。

前略
その節は大変お世話になり、有難うございました。時の流れは早いもので行きつ戻りつしながらもあっと言う間の一年でした。

お陰様で1周忌の法要も無事終え、これでやっと息子を送り出せたと安堵しております。
息子の魂を身近に感じながら、恥じない人生を歩んで行こうと決意を新に致しました。
お気遣いありがとうございます。
かわべクリニックのスタッフの方々の存在が、今も私に心強さを与えてくれます。又、いつの日か(いつまで寿命がもつかわかりませんが…)お会いできる日(私自身がお世話になる日?)を楽しみにしております。
よろしくお願い致します。
寒さ厳しき折、先生はじめスタッフの健康をお祈り申し上げております。感謝。

※プライバシーに配慮し、お名前はアルファベットとさせていただきました。

【お知らせ】
9月14日、15日に名古屋で開催されましたエンドオブライフケア学会にて、中日新聞編集委員安藤明夫氏による特別講演でかわべクリニックの活動、看取りの報告書のご紹介があり、近日中に同内容を題材とした記事が中日新聞に掲載されることになりました。
詳細が決まりましたら、改めてご報告させていただきます。

【看取りの報告書 バックナンバー】
・Nさまのこと
・Mさまのこと
・Lさまのこと
・Kさまのこと
・Jさまのこと
・Iさまのこと
・Hさまのこと
・Gさまのこと
・Fさまのこと
・Eさまのこと
・Dさまのこと
・Cさまのこと
・Bさまのこと
・Aさまのこと

開業4年目を迎えて

2019年9月で、かわべクリニックは開業4年目を迎えました。
ここまで続けてこられたのも、患者さま、ご家族さまをはじめ、交流させていただいたみなさまのご理解やご協力があったからこそ、と心より感謝いたします。

開業記念日にあたり、この1年を振り返り、次の1年について考えてみました。
少々長くなりますが、お付き合いください。

1年を振り返って

【1】約120名の患者さまに出逢いました

この1年間に新たに出逢った患者さまは、約120人。
そして自宅での看取り約65人、自宅以外を希望された方約30人でした。
出逢った数だけ物語があり、大切な思い出があります。

一つ一つの出逢いを大切にして、明日から出逢う患者さまも穏やかに過ごせるように、心をこめてケアを行い、ご家族さまをサポートし続けます。

【2】医療法人になりました
2019年3月に、「医療法人綾正会」となりました。
医療法人化することで、社会的な信用度が上がり、より多くの優秀な人材が集まると判断した末の決断です。

多くの患者さまやご家族さま、医療関係者から信頼をいただけるような医療を、これからも続けてまいります。

【3】スタッフが増えました

志を同じくする新しいスタッフが増えました。
様々な経験をしてきたスタッフが自分の個性や強みを活かし、「患者さま・家族さまのためできること」を考え、実行しています。

人が増えると、自ずとディスカッションをする機会が増えます。
それぞれの意見や価値観を大切にしながら、私たちが目指す医療の形を実現していきます。

余談ですが、クリニックではスタッフの誕生日会を行っています。
スタッフが増えたことで誕生日ケーキを食べる回数も増え、みんな喜んでいます(笑)。

【4】テレビや新聞の取材を受けました

お伝えしたように、先日はテレビ取材を受ける機会をいただきました。

私たちが取材をお受けした理由は、「最期のときをどこで過ごすか、患者さま自身が選べる」ということを知っていただきたかったから。
取材を受ける中で、在宅訪問診療が知られていないことを痛感しました。

在宅医療ではどんなことをしてくれるの?
病院との違いは?
病院とどのように連携しているの?
どんなシステムなの?

多くの方が、これらのことをご存知ありません。
取材を通して、これらのことをお伝えするとともに、「最期まで自宅で穏やかに過ごすこととは」を、一人でも多くの方に知っていただきたいと願いました。
先日放送されたテレビ番組では、多くの反響をいただきました。ありがとうございました。

そしてこの取材で何より感謝したいのは、取材を受け入れてくださった患者さまとご家族様さまに対してです。
みなさま、「在宅医療を多くの人にも知って欲しい」という使命感で、テレビカメラの前でお話ししてくださいました。
しかし取材を継続していく中で体調に変化が訪れると、心情も変わります。
カメラの前で漏れる言葉には、重み、苦しみがありました。
辛い思いを受け止め、死を前にしても穏やかに、最期まで夢を支えに過ごした姿を、カメラに残す。
このような勇気あることを決断してくださったみなさまに、心より感謝いたします。

現在、新聞取材が継続中です。
テレビ同様に、在宅医療とは何か。そして、その人らしく旅立つ、最期まで生きた証を病院にお伝えする取り組みを記事としてもらっています。
具体的なお知らせは、分かり次第お伝えいたしますので、どうぞよろしくお願いします。

動き出している新たな取り組み

【1】エンドオブライフ・ケア研修を実施しています

看護師・川邉綾香は、2018年9月にエンドオブライフ・ケア協会の援助士、11月にはファシリテーターとなり、12月スキルアップ研修を受講。
そして、2019年より本格的に活動開始しました。

2月に初めて講師として講演を行って以降、1、2カ月に1回のペースでケアマネージャーさんやヘルパーさん、薬剤師さん、病院関係(医師・看護師・MSW)に向けて講演を行っています。
講演では程よい緊張感の中、受講者がよりよい学びとなるような工夫を凝らしつつ、明日への糧となるようなお土産を持って帰ってもらえるような講演を心がけてきました。

研修を行って感じることは、みなさまにお伝えするとともに、自分自身が学べんでいるということ。
講演を通してケアの振り返りをすることができ、日々の自己研磨に繋がる事を実感しています。
一人でも多くの仲間を作り、人生の最終段階にいる患者さまのケアに自信を持って関わってもらえる、そのための活動を、これからも行っていきます。

【2】アドバンス・ケア・プランニング講演を行っています

2018年度から、「アドバンスケアプランニング(ACP:人生会議)」についての講演会の依頼をいただくようになりました。

「もしものときのエンディングノート」の普及・推進への取り組みがありますが、実際のところはあまり広まっていません。
いつ、どんな時に、何を話し合うのか。
まずは、この言葉を身近に感じてもらいたい。
そんな思いを持って、講演を行っています。

かわべクリニックの患者さまは、人生の最終段階にある方が多いです。
どのような時が穏やかなのか、何が選べると穏やかなのか。
日々の訪問がACPだと言っても過言ではありません。

患者さまが今後について考えるお手伝いができたら、と考えています。

これからの未来に向けて

【1】「東大阪プロジェクト」をスタートします!
ここ東大阪の地で、多職種それぞれがプロフェッショナルとして、自ら持つ知識や知恵、愛情を思う存分発揮して、チーム全体で患者さま家族さまを支え、またチーム全体がそれぞれを支えられるような環境作りをしていきたい。
すべては、私たちを必要としている患者さまのために…。

その想い『東大阪プロジェクト』を立ち上げます。
医師、看護師(クリニック、訪問、病院、認定)、薬剤師、ケアマネージャー、司法書士、アナウンサー、作家、社労士、税理士、弁護士など、さまざまな方がこのプロジェクトに賛同し、仲間になってくださいました。
これからも、新たな仲間を募りつつ、活動を具体化していきたいと考えています。

【2】「いのちの授業」に取り組みます!
学校だけでなく、地域や業界に関わらず様々な場面で学べる。
医療や介護に限らず、様々な関係者と一緒に創っていく。
それが、「折れない心を育てる いのちの授業プロジェクト」です。

この授業を通して、自分の困難や苦しみから、学ぶ習慣を創り、苦しんでいる誰かに対してどのように関わればよいのかを理解し、実践することを目指します。

日常の中には、多くの苦しみが含まれています。
その一方で、それでも人は穏やかになれる可能性があります。

苦しみの中でも穏やかに過ごすためには、「聴いてくれる人」の存在が大切です。
そして誰でも、その存在になる可能性があります。
誰かの力になることが自己肯定感を高め、「たとえうまくいかない自分であっても自分は尊い存在なのだ」と気づく。
これらのことを学ぶ機会となるのが、「いのちの授業」です。

一度授業を受けて終わりではなく、学んだことを切り口に、日常的な素材から自分・他者・社会の苦しみについて考え、話し合う習慣に繋がる糸口を身につけることを目指しています。
「東大阪プロジェクト」のメンバーが、それぞれの場所・立場で、「いのちの授業」を広めていきたいと思っています。

これからの1年も、私たちが開業当初に思い描いた

患者さまにとって
こころ落ち着く場所で
こころ安らかに
こころ思うままに
こころを込めてサポートする

を実現するために、努力と研鑽を重ね、前に向かって進み続けます!

朝日放送テレビ「CAST」映像&ニュースと、取材を受けたインタビュー記事が公開されました。

こんにちは。今回は、最近インターネットで公開されたかわべクリニックの活動についてご紹介させてください。

朝日放送テレビ「CAST」映像が公開されました

まずは、先日のブログでお伝えしたテレビ放送についてです。
約6か月の間密着取材を受けた映像が、8月14日(水)朝日放送テレビ「CAST」の特集として放映されましたが、
その映像が「Yahoo!映像トピックス」としてインターネット上で公開されました。
放送されなかったエリアの方、見逃した方、もう一度見返したい方、みなさまぜひご覧ください!

https://videotopics.yahoo.co.jp/video/asahi/349219

東大阪市にある「かわべクリニック」には患者さんの姿はありません。医師と看護師が患者の自宅まで出向き診察する「在宅医療」専門のクリニックです。人生の最期を、家で過ごしたい。そう願う人たちをサポートする医療の現場をカメラが追いました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190828-00010001-asahibc-life

また、「Yahoo!ニュース」でも記事になりました。
よろしければ、合わせてご覧ください。

「ダーザインブランディング」事例紹介としてインタビューを受けました

かわべクリニック開業前からお世話になっている「スコラ・コンサルタント」と、ADKマーケティング・ソリューションズが業務提携した新サービス「ダーザインブランディング」がスタートするにあたり、事例紹介としてインタビューを受けました。

https://daseinbranding.com/casestudy/
インタビューは記事はこちらからご覧ください。

「ダーザインブランディング」について、くわしくはこちらをご覧ください。https://daseinbranding.com/

私たちがスコラ・コンサルトの辰巳氏にお願いしたことは、経営における集患ではなく、「ダーザイン=存在意義」の名の通り、「何がしたいのか」「どんな医療を目指すのか」を話し合い、考え直すことでした。

コンサルティングを受けるにあたり、私たちは何度も「問い直し」をしました。

私たちがやりたいこと。それは
・患者さま一人ひとりの「最期は自宅で」という思いを支援する。
・患者さまやご家族さまが抱く不安を取り除き、
看取るご家族さまが後悔しないように、無理なく患者さまと向き合えるように手助けする。
・最期まで笑顔を絶やさず、心の通う医療を行う。

そうして、「看護師を主体としたフラットなチームによる在宅緩和ケア」というコンセプトが明確になり、今に至っています。

こうして、私たちの活動や思いが、多くの方の目に触れる機会が増えて、嬉しい限りです。
これからも積極的に、活動をPRしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!