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      医療法人綾正会かわべクリニック

      内科・緩和ケア内科・呼吸器内科

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『できる看護師シリーズ』
看護記録(SOAP)が書けないあなたに!
(4)もっとアセスメントを深めなさい!

こんにちは。看護師の川邉綾香です。

看護記録(SOAP)を書くのが苦手な方に、明日から使える看護記録(SOAP)の実践例を紹介するこのシリーズ。
第1回「今日の看護の目的は何!?」
第2回「抽象的な事を書いて計画を立案した気になってはいけません!」
第3回「実施内容は“O”じゃないんです!」
に続き、
第4回は「もっとアセスメントを深めなさい!」がテーマです。

【事例4】
Dさま 90歳女性 施設入所中
直腸がん、腹膜播種、肝転移
2.3カ月前から下痢と便秘を繰り返していたため精査をしたところ、上記診断。
高齢であるため積極的な治療は希望されず。独居であるため、この機会に施設入所及び施設での看取りを希望。
施設入所されて2週間が経過。


看護記録を記載するときに一番重要な部分は「A:アセスメント」です。
アセスメントをしっかりとしないと、看護計画は立案できません。
看護計画がなければ、結果・評価ができないため、患者さまの状態が良いのか、悪いのか、何が問題なのか、わからなくなってしまいます。

アセスメントの第一歩は、「今の患者さま状態・状況がどうなのか?」と考えること。
Dさまの場合、今の問題は、直腸がんによる癌性疼痛がある!です。
疼痛コントロールが問題ないかのについて、具体的なアセスメントを書く。
そして、そのアセスメントの根拠となった「S:主観的データ」と「O:客観的データ」を記載すると記録としては完成します。

また、排便コントロールも重要です。
重要と思う理由、つまり「A:アセスメント」を行い、どのような対処をするのか。
つまり、「P:看護プラン」が想定できれば、あとはそれに紐づく「S:主観的データ」と「O:客観的データ」を継ぎ足して、文章を肉付けするだけなのです。
「~していく必要がある」と看護プランが記載されていることがありますが、より具体的にどのようにするのかを書いておくことで、継続看護にも繋がります。

看護記録のなかで重要となるのは、「A:アセスメント」と「P:看護プラン」。
この2点が、看護師が「何を考え、何をしたのか」を証明する重要な部分であり、看護師として技術力や知識力がものをいう部分になります!

いつもお伝えしていますが…
記載後、もう一度読み直し作業を行なってみてください。
本当に、自分の書いた文章が相手に読み易いものなのか、誤字脱字はないか、確認する習慣をつけるとよいでしょう。

【看護記録(SOAP)が書けないあなたに!事例を通して学ぶ】
(1)今日の看護の目的は何!?
(2)抽象的な事を書いて計画を立案した気になってはいけません!
(3)実施内容はOじゃないんです!
(4)もっとアセスメントを深めなさい!
(5)初回訪問で見えてくる患者像(Coming Soon)

「縁起でもない話をしよう会・第7回東大阪プロジェクト」を開催しました

東大阪プロジェクトのクレドは、

出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングを

そのためには相手を知ることが大切だと考えています。

そして、お互いを知るためには語り合う場が必要。
しかし、研修会のアンケートで一番多いご意見が、「他の参加者との交流がない」。
そこで、少しでもその機会を作れればという想いから開催しているのが「この縁起でもない話をしよう会」なのです。

この会は、医療や福祉に関わる方々と地元の人々が参加する、鹿児島・妙行寺発の地域交流イベントです。
普段はあえて口には出さない「縁起でもない話」を語り合おう!みんなで!という趣旨で、これからの人生をいかに生ききるかを考える、きっかけ作りの一環となっています。

参加者は本当に多職種です。
今回は医師1名、看護師13名、介護支援専門員3名、司法書士2名、理学療法士、弁護士、行政書士、宅建建物取引士、僧侶、その他を含めて総勢33名。
多くの方にご参加いただき、感謝です。

会の前半は、エンドオブライフ・ケア研修会でも大変お世話になっている社会福祉士の田中宏幸さんに「社会福祉士ってなあに?~製薬会社のMR(営業)がなぜ就労支援のコーディネーターになろうと思ったのか」をテーマに語っていただきました。
そして、「自宅で最後を迎えたいガン患者様を、自分の力でどこまでお手伝いできるか?」を叶えるための社会福祉士の活動をお聞かせいただきました。

田中さんの承諾を得て、その様子を動画でご紹介させていただきます。


*クリックするとスライドがPDFでご覧いただけます。

後半は、みんなで語り合う。
もちろんテーマは「出会い・縁」

5名のグループに分かれて、20分間(2セット)、自由に語っていただきました。
語った内容はその場だけで、もちろんのこと、外に出ることはありません。

会の終了後、参加者のみなさまの感想を拝読いたしましたので、いくつかご紹介させていただきます。

私は異業種にも関わらず、ディスカッションの場でも、真剣に耳を傾けてもらいまたご意見をいただくことができ、感謝しております。
また、皆さんのターニングポイントを聞くことで、人生を学ばせてもらいました。

今回も沢山の素敵なご縁に恵まれました。
そして小グループに分かれてお話したときには、人生の様々な縁について参加者の方々から聞く機会を得られてとても貴重な時間でした。
田中さんのお話もとても興味深い内容で社会福祉士というお仕事の幅広さや奥深さを聞かせて頂き、沢山の学びを頂きました。
人生の転機を好機にし続けてこられた生き様に、勇気を頂きました。
熱い想いが沢山伝わってきました!ありがとうございました。

社会福祉士について、その仕事の守備範囲の広さについて知る機会になりました。
ぜひ仕事の場で接点を持てたらと思いました。

初めて参加させて頂いたのですが、多職種の方々とも繋がれて、とても色々と勉強させて頂きました。ありがとうございました。
一人で身につけられる知識は限られているので、協働してより良いものが作っていけたらいいなとおもっています。

後半のブレイクアウトセッションで「聞く」というテーマで川邊先生が興味深い話をされました。
その中で「聴診器」という我々にとっては当たり前の道具が患者さまにとっては「聞く(聴く)」ということの大切なデバイスになっていると思いました。

縁と言う人が生きていくのにも、死んでいくのにも大切なキーワードだと改めて思いました。

研修会ではあるものの、お題の通り「~な話をしよう会」という和やかな会であり、楽しい有意義な時間です。

タイムスケジュールがしっかりしているところありがたい。
各回の登壇者からの貴重なお話は、学びとともに元気や活力をいただけます。

現場の中で自分のパフォーマンスを充分に発揮できないと感じられている方はどの分野においてもいらっしゃるのだなあ~と改めて認識できました。
医療とは患者さまのためにある筈なのに、患者さまのために行いたいと思うことが出来ないジレンマを解消できる世の中が構築されたら嬉しいです。
とても難しい問題が山積していますが…

また、下記のような建設的なご意見もいただいています。
今後の運営の参考にさせていただきます。

後半の討論の際、主旨から逸脱して行き、些末なことで思ってもいない指摘を受けて、少々げんなりしました。
ファシリテーターがお一人で話しておられ、進行に疑問がありました。

興味ある内容だと思っての参加でしたが、少し意図が違うように思ったのと、私事で途中退席をしたので最後まで参加できませんでした。

気軽に参加できるのでありがたいです。
ただ、18時スタートはフルタイム+主婦しながらだと思ったよりハードルが高く、もっと事前準備が必要だと感じ、私自身の課題になりました。

今後も、地域全体で在宅医療を支えるネットワーク「東大阪プロジェクト」として、講演会やディスカッションのなる充実をはかっていきます。

また、かわべクリニックではいろいろな研修会を開催しています。
このテーマに関心を寄せる方は、ぜひご参加ください。

【縁起でもない話をしよう会・第8回東大阪プロジェクト(オンライン)】
日時:6/5(土)18:00~20:00
定員:30名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
<前半>
話題提供:小説家が死を物語にする時
講師:小説家 仁木英之 先生
<後半>
話題提供を受けての語り合いの時間。
5名程度のグループとなり、自由に縁起でもない話をしていただけます。
▼詳細については、以下記事をご参照ください。
◇facebookはこちらです◇
▼お申し込みは下記からでも出来ます
https://88auto.biz/higashiosaka/touroku/entryform9.htm
◆くわしくは、ここをクリックしてチラシでご確認ください◆

【第25回布施緩和ケア研修会(オンライン)】
日時:7/24(土)18:00~19:30
定員:100名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
タイトル:気持ちのつらさ
今回は「気持ちのつらさ」を取り上げ、原点に戻り、日本緩和医療学会推奨のモジュールを用いて講義を行ない、「気持ちのつらさ」に即した症例の事例検討を行います。
布施医師会理事 安田慶明先生に講義を担当していただきます。
▼詳細については、以下記事をご参照ください。
◇facebookはこちらです◇
▼お申し込みは下記からでも出来ます
https://17auto.biz/fuseishikai/touroku/entryform4.htm

【縁起でもない話をしよう会・第9回東大阪プロジェクト(オンライン)】
日時:8/7(土)18:00~19:30
定員:30名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
<前半>
話題提供:ケアマネージャーの仕事って!?
講師:介護支援専門員 尾垣徳弘 先生
<後半>
話題提供を受けての語り合いの時間。
5名程度のグループとなり、自由に縁起でもない話をしていただけます。
▼詳細については、以下記事をご参照ください。
◇facebookはこちらです◇
▼お申し込みは下記からでも出来ます
https://88auto.biz/higashiosaka/touroku/entryform12.htm

青年司法書士協議会で講演を行いました

こんにちは。院長の川邉正和です。

私たちは東大阪プロジェクト「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える~穏やかなエンディングを」の一環として、地域包括ケアシステムの充足を目的に講演活動を行っています。
今回は、新潟県青年司法書士協議会が主催する研修会にて講演をさせていただきました。
参加者は、司法書士 29名、社会福祉士11名、介護支援専門員5名、看護師・保健師5名など、総勢 61名でした。

テーマは、「クリニック×司法書士~大切なものを守るために~繋ぐいのち、穏やかなエンディングをみんなで」。

はじめに看護師の綾香さんから、司法書士との連携を行なった事例紹介を。
次いで私から「東大阪プロジェクトを新潟へ」と題し、真の地域包括システムを目指す意味をお話しさせていただいた後、再度綾香さんからの事例紹介を行いました。

綾香さんの講演では恒例ともいえる導入を「歌」で。
平井堅さんの『ノンフィクション』を歌詞に注目して聴いていただき…。
詳細は動画でお楽しみください。

私の講演では、東大阪プロジェクトの取り組みをご紹介し、医療介護と法律職の連携がいかに大切か、そして自然なことなのかをお話させていただきました。


*クリックするとスライドがPDFでご覧いただけます。

もう一つの事例紹介を綾香さんから。
こちらは参加者にのみご紹介させていただきますので、ブログでは割愛いたします。

今回の講演で、私たちが参加者のみなさまに知っていただきたかったこと

まずは「在宅訪問診療」という制度そのもの。
そして、私たち在宅医・在宅看護師がどこまで出来るのかということ。
そこから、病院ではない、在宅での医療の可能性を信じてもらうことで、全ての職種が参加し、活躍する場がある「真の地域包括ケアシステム」が完成するということ。
これは東大阪の地だけすることではない。
まさしく、この会のように、出会うことで、動き出し、未来を変える。
新潟にも広がって欲しい。

みなさまに、私たちの思いが伝わったでしょうか?
終了後にいただいた感想を共有させていただきます。

私ごとですが、お一人様の身元保証問題から端を発して、色々動いているなかで、このような医療・介護・福祉と法律の連携の研修会を開催することになりました。
このようなご縁をいただき、ラッキーだったと共に大変感謝しております。どうもありがとうございます。

かわべクリニックの医師の川邉先生や、看護師の綾香さん、川邉先生や福村司法書士には、地域の連携を取り組まれている先駆者として、私の目標です。
また、川邉先生は、「在宅医療の要は看護師」として、看護師のみなさんをリスペクトしている姿は、すばらしいと感じました。
セミナーは、現場の事例をお話しいただき、連携の必要性が良く理解できました。
しかも、途中しんみりして、僕は涙が止まらなくなりました。周りも涙を拭いている人が何人もいました。
これからも、新潟の地域連携を進めるうえで、お手本としていきたいたいと思っております。
これからもよろしくお願いいたします!

この度はとても良い会に参加させていただき、誠にありがとうございました。
グループワークもあり、会話も進み、盛り上がりました。
新潟も動き出しそうで、とても楽しみです。

いつまでも落ち着かないコロナ禍にあっても今まで築き上げてきた医療介護連携、地域支援事業は止めません!
私も頑張ります!

地域包括支援センターも司法書士の先生方との連携が必要になっているのだということを実感しました。
大変勉強になりました。

医療、介護だけのモデルとせず、多職種が関われる真の地域包括ケアシステムを目指す。
これが東大阪プロジェクトの起点です。

全ての職種の方が輪に入り、得意分野に職種に相談できる関係性を築ければ、医療・介護に関心が深まり、より良い最期を迎えられる。

改めて、
東大阪プロジェクトは何を目指すのか?
東大阪プロジェクトの活動を通して、クレド(信条)である
「出会うことで人が動き出し、共に未来を変える
 ~穏やかなエンディングをみんなで~」

という世界観に共感してもらえる仲間を増やしています。

随時、社内講演などを受け付けております。
ホームページの問い合わせページからお申し込みください。

【皮膚ケア緩和ケア講演会・第6回東大阪プロジェクト】
日時:令和3年5月8日(土)18:00~20:00
場所:オンライン
定員:300名
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
話題提供:皮膚ケア・緩和ケア
第一部:18:00から
皮膚科医が伝えたい!ちょっぴり残念な褥瘡ケア
札幌皮膚科クリニック 院長 安部正敏 先生
第二部:19:00から
訪問看護師が伝えたい!ちょっぴりホットな緩和ケア
かわべクリニック 看護師 川邉綾香 先生
◇facebookはこちらです◇
◆くわしくは、ここをクリックしてチラシでご確認ください◆

【看取りの報告書】AHさまのこと

クリニックでは、患者さまが最期の時間を過ごされたご様子を「看取りの報告書」としてまとめています。

今までかわべクリニックがお見送りをした患者さまの「看取りの報告書」を、担当看護師の思い出と共にご紹介していきたいと思います。

AHさまのこと
治療は誰のもの?本人?家族?主治医?
~患者さまが見ている景色を共に見たい~

退院日は、「ようやく帰って来れたー」と安堵感の表情を浮かべていたAHさま。
しかし翌日の診察時、突然の長い沈黙のあと、こう話されました。
「先生、今日は重大な話があります。
私の命の時間、分かりますか?
何か、自分では2、3日程度と思う。
帰ってきてしんどい、息が苦しい、体がだるい。…生きているのもつらい。」

私たちが、そのような苦しみの中でAHさまが今闘える理由を問うたところ、焼鳥屋を45年経営した話になり、少し目を輝かせていらっしゃいました。

ただ、現状として抗癌剤治療が出来るような状態にはありません。
今は症状緩和をする必要があると考え、ステロイド内服を開始。
翌日も訪問し、「先生、久しぶりに肉うどんが食べられた、みんなが食事の時リビングで過ごせた」と喜んでおられました。

しかしながら、同日夕方に下血が多量にあり。
原疾患の状態、大腸憩室からの出血が疑われるなどの現状を説明したところ、ご本人・ご家族さまともに、精査・加療は望まず、楽なように最期まで自宅で過ごすことを希望されました。

そこからも下血は続き、退院から6日後、大勢のご家族に見守られる中、永眠されました。

長女さまは、「あっという間の1週間だったけど、濃く長い1週間でした。あの時、退院を1週間延ばしていたら、退院出来ていなかったし、肉うどんも食べていなかったし…。バラバラだった家族がこのように集まってもらうことが出来て、お父さんは幸せだったと思います。」と話されていました。

非常に短い期間でありましたが、AHさまと関わることが出来て嬉しく思います。
ご紹介ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

[ケアを振り返って]
どれだけ、苦しみに向き合う覚悟がありますか?
どれだけ、支える覚悟がありますか?
終末期ケアを提供するものとして、常に問われていると感じています。

想像してみてください。
退院前カンファレンスで、患者さま・ご家族さまに対して主治医から「一旦、退院して落ち着いたら抗癌剤治療をしましょう」と言われたとしたら、
あなたなら、何を期待しますか?
患者さま・ご家族さまは『治る』とまではいかないにしても、『今の状態より良くなって、また治療ができる』と期待するのではないでしょうか?

在宅診療では、病院との連携が大切です。
主治医からの説明を患者さま・ご家族さまがどのように理解されているかを把握することも非常に重要なのです。

AHさまの場合、治療をするかどうかはどうでもよかったのです。
とにかく家に帰りたい。その願いが叶ったことが嬉しかった。

一方で、家族は家に連れて帰れて良かった。
でも、見るからにあまり状態がよくない。
これで、本当にまた治療できるの?
でも先生は「落ち着いたら治療をしましょう」と言われたので、落ち着くのかな?と思っていたようでした。

そこで生まれてくる苦しみ。

何かを感じていたAHさまから「私の命の時間、分かりますか?自分では2、3日程度だと思う。」と穏やかな顔つきでゆっくりと話されたとき、あなたは何と応えますか?
ポツリとこぼした言葉、でもその言葉の重み、大切さをあなたはキャッチしなければなりません。

私たちも人間です。その言葉を聴いて動揺することもあるでしょう。
でも、そこはプロとして「聴く」ことに専念します。

どうして相手がそのような気持ちを吐露したくなったのか、どのようなことを考え、どう感じているのかを話してもらうための時間を一緒に過ごします。
患者さま本人が自ら見ている“支え”を、ともに支えるのが私たちの役割なのです。

また、家族も苦しみます。
AHさまの望むようにしてあげたい。
でも可能性があるのなら治療してほしい。
治療できると言われたから、そこに賭けたいと思うご家族さまの苦しみ。

私たちがケアする主語は「患者さま、そしてご家族さま」であることを忘れずに、何をすべきなのか考えることで、たとえ短い関わりだったとしても、後悔のない支援ができるのです。

今回の記事とあわせて、こちらの動画もご参考にご覧ください。

【看取りの報告書 バックナンバー】
・AGさまのこと
・AFさまのこと
・AEさまのこと
・ADさまのこと
・ACさまのこと
・ABさまのこと
・AAさまのこと
・Zさまのこと
・Yさまのこと
・Xさまのこと
・Wさまのこと
・Vさまのこと
・Uさまのこと
・Tさまのこと
・Sさまのこと
・Rさまのこと
・Qさまのこと
・Pさまのこと
・Oさまのこと
・Nさまのこと
・Mさまのこと
・Lさまのこと
・Kさまのこと
・Jさまのこと
・Iさまのこと
・Hさまのこと
・Gさまのこと
・Fさまのこと
・Eさまのこと
・Dさまのこと
・Cさまのこと
・Bさまのこと
・Aさまのこと

第24回布施緩和ケア研修会・総会(オンライン)を開催しました。

3月27日(土)に、オンラインにて「第24回布施緩和ケア研修会」を開催いたしました。

新型コロナウイルス流行が依然として終息を見せない中、緩和ケアの学びを途絶えさせないために、今回も「Zoomビデオウェビナー」を使用してオンラインでの開催となりました。
布施医師会事務局や医療介護支援コーディネーターのご協力もあり、非常にスムーズな運営でした。

布施緩和ケア研修会は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を閉じずに、広く開催しています。
司会は、今回も東大阪プロジェクト代表福村雄一先生(司法書士)が担当。
250名を超える参加申込者があり、最終的な受講者は、医師25名、看護師56名、ケアマネージャー10名、薬剤師8名、相談員5名、社会福祉士5名、総勢147名でした。

第24回となる今回は、基調講演が二題とシンポジウムの形式としました。

はじめに大阪国際がんセンター心療・緩和科(精神腫瘍科)部長 和田信先生による「緩和ケアで精神障害の患者にどう対応するか」。
精神疾患はいろいろとあり、どのような精神疾患かという捉え方をすること、そして対応することが大切であること。
また精神疾患の分かる医療従事者に相談することで、関わり方が分かり、受け止め方が変わるとのお言葉をいただきました。


*クリックするとスライドがPDFでご覧いただけます。

大阪鉄道病院緩和ケア内科 和田知未先生による「精神疾患患者さんの看取りについて~事例をもとに~」では、精神疾患は昔のサッカーボールのように色々な面の組み合わせであること。
そのすべてのパーツ・精神のファクターが異常なのではなく、チャーミングな部分、高い知能の部分など色々なパーツがある。
医療者側のこころもちとして、“Negative Capability”、つまりせっかちに答えを出さないことが大切、とご教授いただきました。


*クリックするとスライドがPDFでご覧いただけます。

次いで、訪問看護ステーションみのり統括所長 精神科認定看護師 小瀬古伸幸さんより「精神疾患を持つ人への明日から活用できるスキル」と題してご講演いただきました。
精神疾患を持つ人のその人らしさを捉え、その方からしか学べない。
当事者を理解しようとする時、その基準が無意識に「自分の価値観」となっていることが多い。
当事者の経験に焦点を合わせることが重要で、その人らしさが理解できる過程が含まれているはず、とまとめられました。


*クリックするとスライドがPDFでご覧いただけます。

第二部では、ご講演いただいた和田信先生、和田知未先生、小瀬古伸幸先生に加え、福村雄一先生、北村愛美さん(訪問看護ステーションリール)、川邉綾香、川邉正和でシンポジウムを開催。
参加者からチャットを用いて質疑応答を行いました。

その中で、「緩和ケアやアドバンス・ケア・プランニングに関心の低い医療者と情報共有する困難さを、どのように工夫するか」との質問が挙がり、
「その医療者にどのような支援感があるのかを聞いてみること」や「希望を聞くのではなく、困っていること、不平・不満を聞いてみることで関心を持ってもらえることもあるのではないか」、また「ケースを軸に、とにかくお互いのコミュニケーションをとることが鍵である」との回答がありました。

研修会終了後、参加者のみなさまから多数のアンケート結果を頂戴しました。
今回も、主催者の想いがしっかりと伝わっていることが分かり、涙が出るほど嬉しく思います。
そのうちのいくつかを、こちらでもご紹介させていただきます。

・カンファレンスの需要性・医療者側の主観ではなく患者様サイドの希望の言語化サポートの必要性から押し付けではないケアがみえてくる事が勉強になりました。

・なかなか精神疾患を持たれている方への関わり方は、学ぶ機会がなく、分からない事が多く、とても学びになりました。楽しく参加させて頂きました。

・精神科看護については正直苦手意識がありました。しかし、看護師は対象者を全人的に看護師していくなかで共通する部分があり、現在、ALS の方の精神的援助の部分で悩んでいたところでしたがスパイスになる部分があり大変有意義な時間になりました。

・患者様に対しても他職種の方に対しても、しっかりまず相手の方の希望や意見に耳を傾ける事の大切さを改めて感じました。

・スケーリングクエスチョンから残りの気がかりを引き出す方法は是非活用していきたいと思います。

・精神疾患の利用者の支援の経験件数が少ないのでどうしても苦手意識があり可能なら依頼を受けたくないと思っていたが、今回の研修を聞き自分の関わり方に自分の価値観を押し付けていたのではないかと思われるところがあり一歩踏み出す機会になった。大変勉強になりましたありがとうございました。

・本人が考えることを支援するプロセスと再認識しました。家族からの困り事相談、もう面倒見られないから何とかしてほしい相談に至らないための地域包括ケアも重要ですね。 「死にたい」と言われると揺さぶられます。 現場に落とし込める濃い内容で、参加してよかったです。

・支援者は、非常に孤独です。特に私は所属するべき組織がないので、常に単独行動です。今回、研修会に参加させていただき、勇気をいただきました。本当にありがとうございました。

・仕事をしながらでも気楽に参加できます。又、日ごろオンライン研修に不慣れな職場の職員も今回は一緒に参加できることが出来ました。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・見直したい部分があるので、もし録画があれば、後日も観られると嬉しいです。

・精神疾患患者より、発達障害や認知症がテーマがよかった。

・緩和医療、癌患者ともなるとケースは限られるが良性疾患、訪問診療での精神科的問題は多々ある。 今回の研修が役に立ったかと言うと何とも言えない。

東大阪プロジェクト
出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~

今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。

【皮膚ケア緩和ケア講演会・第6回東大阪プロジェクト】
日時:令和3年5月8日(土)18:00~20:00
場所:オンライン
定員:300名
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
話題提供:皮膚ケア・緩和ケア
第一部:18:00から
皮膚科医が伝えたい!ちょっぴり残念な褥瘡ケア
札幌皮膚科クリニック 院長 安部正敏 先生
第二部:19:00から
訪問看護師が伝えたい!ちょっぴりホットな緩和ケア
かわべクリニック 看護師 川邉綾香 先生
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