• かわべクリニック
    • 在宅療養支援診療所

      医療法人綾正会かわべクリニック

      内科・緩和ケア内科・呼吸器内科

  • 〒577-0843 東大阪市荒川3丁目5番6号 MMビル203

    TEL : 06-4309-8119FAX:06-4309-8118

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社内研修会を開催しました

かわべクリニックでは東大阪プロジェクトの一環として、企業様に対し社内研修会を開催させていただいています。
研修会は、以下のような内容となっています。

まず研修会の冒頭では、在宅訪問診療のリアルをお伝えするために、
2019年12月に朝日放送テレビ「CAST」の特集として取り上げられた
「【最期の時は突然に】末期がんの男性と家族の120日 自宅で親を看取る在宅医療」
を一緒に観ていただきました。

地域包括ケアシステム
重度な要介護状態となっても
「住み慣れた地域」で
「自分らしい」暮らしを
「人生の最後まで」続けることを実現

社内研修会を通して、医療介護職だけといった職種の境、壁をなくし、出来る限り多くの職種をこの輪に入れ、地域で人生の最終段階(エンドオブライフ)をケアする『真の地域包括ケアシステム』を構築することを目指している、ということをお伝えしました。

そして、「多死時代がやってくる」というショッキングなスライドを提示。
2025年には団塊の世代が全て後期高齢者を迎え、2030年までに約40万人の死亡者数が増加すると見込まれて、看取り先の確保が困難な時代がすぐそこにまで迫っています。

私たちは、患者さまを中心に、医療介護の両面を把握できる看護師を主体としたフラットな在宅チームの輪を地域で作ることを目標にしています。
その輪は医療介護職に限定しません。
多職種、つまり文字通りひとつでも多くの職種が関わるシステムの構築を目指しています。

その実現のために、

今、まさに必要な世代のために
◉ エンドオブライフ・ケア研修

これから必要ないしはひとつ上の世代を介護する世代のために
◉ アドバンス・ケア・プランニング研修(縁起でもない話をしよう会)

次世代(子どもたち)のために
◉ いのちの授業

を行っています。

これらの活動はクリニックだけではできません。
東大阪プロジェクトの活動を通して、
「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える〜穏やかなエンディングをみんなで〜」という世界観に共感してもらえる仲間を増やしてきました。

人が集う場所や機会を作り、共通の目的に繋がる問いを立て、そこで出会った人同士が共感のもとに動き出し、解決に向かうことを目標とし、日々活動を続けています。

東大阪プロジェクトは、大きく3つの階層からなります。
・シンボリックな存在としての『かわべクリニック』
・在宅医療をより身近なものとする『東大阪プロジェクト』
・生ききることができる社会を当たり前とする『HOPE(ひがし・おおさか・ぷろじぇくと・えんじょい?)』(設立予定)

東大阪プロジェクトにおいて一番の軸になっている言葉は
『看護師主体の医療・ケアへの転換』
在宅医療では、患者さんとより密接に関わる看護師の方が、
実は医療サービスの責任者である医師よりも患者さんの状況を把握できることが多い。
看護師の判断でできる領域を増やす医療を目指すことで、患者さまの望む医療を行うことができます。

そのためには、何よりも学ぶことが大切です。
医師に限定した研修会を開くのではなく、看護師そして介護関係者にも門戸を開き、研修会を開催しています。

またかわべクリニックでは、「できる看護師シリーズ」としてブログ記事を発信し、
東大阪プロジェクトとしても公式YouTubeで定期的に発信し、研修会・講演会を開催しています。

このような活動を通して、医療・介護関係者以外の方からも賛同のお声をいただくようになってきています。

最後に「豊かに生ききるとは」何なのかを考えていきたいと思います。

取材を通して〜「豊かに生ききる」について考えてみた〜


すべては、地域の皆さま、患者さま・ご家族さまのために…。

感想の一部をご紹介します。

・身体的な治療やケアだけでなく、患者さんの尊厳、ご本人様の意志といった、その方の”生き様”と大切に向き合う事で、ご本人はもちろん、残された家族にとっても納得のいくエンディングになるのだと感じました。

・患者さんがどうしたいかに可能な限り寄り添うことについて、家族間での思いやりがあってこそ成り立つもの。家族が本人に思いやりを持てるかどうかは、病気になってから、自宅に帰りたいと思ってからどうこうできるものではない。妻や子供、家族のこれまでの在り方の集大成みたいなものだと思いました。家族を大切にしていきたいと思います。

・聞くという事は、どんな状況でも大切だと思いました。家族ともエンディングについて話しにくいことも話あって準備していこうと思いました。

・家族の話をよく聞いてあげたい。単身赴任中で、自宅に帰ったときは雑務を済ませることなどで手一杯なので、子供が学生でまだ家にいるうちにもっと話を聞いてあげたいと思います。

今年は「豊かに生ききる」を軸に、色々と物事を眺め、研修会や講演会を開催していきたいと思っています。
皆さまも、一緒に考えてみませんか?

【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

>>今週ご紹介する動画<<
【アナムネ 聴取(情報収集) 初めが肝心!】
初回訪問を何よりも大切にしています。
「信頼関係の構築には時間をかけて」と言われることがありますが、私は時間ではないと考えています。
いかに、患者さま、ご家族さまの“懐に入るか”です。
そのポイントとは?!
是非、ご覧ください!

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テレビ朝日「サタデーステーション」取材映像が公開されました。

今回は、最近インターネットで公開されたかわべクリニックの活動についてご紹介させてください。

2月19日(土)テレビ朝日「サタデーステーション」の特集として放映され、その映像がインターネット上で公開されました。

※当クリニック関連は1:13から最後まで

この取材を受けた経緯を簡単にご説明させていただきます。
ある日クリニックに、「コロナ禍におけるがん患者さんの状況を知りたい」と一本の電話がありました。
当クリニックのブログを見てくださっており、以前にABC放送もご覧いただいていたとのこと。
クリニックの想いをしっかりとご理解いただいていたので、取材をお引き受けさせていただきました。

コロナ禍ということもあり、取材はオンライン、実際の患者さま宅の映像はクリニックスタッフが撮影いたしました。

テーマは、『コロナ拡大に伴い病床が逼迫する中、在宅訪問診療、特にがん患者さんに及ぶ影響』。
取材の大まかな内容は下記の4点です。

1)病床使用率増加で、がん患者さんにどのような影響が出ているのか
大病院の中には緩和ケア病棟を縮小、閉鎖し、コロナ病棟に転換せざるを得ない病院もあり、緩和ケアで入院を希望する方が、入院できないケースがある。
また、緩和ケア病棟の空きが減少し、容易に入退院することが困難となっているケースも見られる。

2)発熱の場合、どのような対応が必要になるのか
発熱が、腫瘍による影響なのか、コロナによる影響なのかを判断できないケースもあり、疑わしい時には防護服とマスクを着用し、訪問診療を行っている。
また、必要と判断されれば、PCR検査をその都度実施し、感染を広げない工夫を行なっている。

3)コロナ禍の診療で一番神経を使うことは
私たち医療者が持ち込まないこと。
本人だけでなく、家族さまも感染しないように注意することが求められる。
がん、神経難病といった方を対象とした在宅訪問診療のクリニックのため、コロナ感染により重篤化する可能性が高い。
昨年の夏(第5波)くらいから患者さまのご家族、ご友人が面会を自然と控えるようになっており、自宅療養のメリットである自由な面会が失われていることが残念で仕方がない。
一方で、面会を控えてくださっている効果もあり、結果として患者さまがご家族さまから感染した事例は当クリニックではない。

4)どのような思いで、今、診療に取り組んでいるのか
何よりも、コロナ禍であっても人生の最終段階を穏やかに過ごして欲しい。
積極的に自宅での療養を選択されても、消極的に自宅での療養となったとしても、ご本人、ご家族さまが、安心して、穏やかに過ごせるように、今までと変わらず診療に当たっている。

私たちがやりたいこと。それは
・患者さま一人ひとりの「最期は自宅で」という思いを支援すること
・患者さまやご家族さまが抱く不安を取り除き、
看取るご家族さまが後悔しないように、無理なく患者さまと向き合えるように手助けすること
・最期まで笑顔を絶やさず、心の通う医療を行うこと

この思いを、今回の取材映像を通して一人でも多くの方に伝えられたことを、願っています。

【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

>>今週ご紹介する動画<<
【東大阪プロジェクト 真の地域包括ケアシステム構築を目指して】
地域連携デザイン〜ここでしか学べない地域連携のモデル〜
是非、ご覧ください!

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皮膚ケア緩和ケア講演会2(オンライン)を開催しました。

令和3年12月18日(土)にオンラインにて、「皮膚ケア緩和ケア講演会2」を開催しました。
マルホ(株)さまのご協力のもと、看護師をはじめ医療介護職を中心に多くの皆さまにお声がけいただき、受講者は、医師17名、看護師135名、薬剤師20名、理学療法士1名、作業療法士1名、管理栄養士3名、介護支援専門員4名、介護士7名、大学生3名の総勢235名でした。

「皮膚ケア緩和ケア講演会1」に続き多くの方にお申し込み、ご参加いただけているのも主催いただきましたマルホ(株)様、アルフレッサ(株)様、及び東大阪プロジェクト事務局の皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。



以前からお伝えしておりますように、東大阪プロジェクトにおける講演会・研修会は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を広げています。
今回も、東大阪プロジェクト代表で司法書士の福村雄一先生に司会を担当していただきました。

【講演1:皮膚ケア】
皮膚ケアでは「皮膚科医が伝えたい!ちょこっと残念な褥瘡ケア おかわり」と題し、安部正敏先生に講演をいただきました。

私の学びを共有させていただくと…重要なことなので、第1回と同じ部分を共有します!

残念な褥瘡ケア(1) 褥瘡アセスメントに発赤を使うのは残念。
皮疹を紐解く4つのコツ(紅斑、紫斑、白斑、色素斑)。
硝子圧法により色調が消えるかどうかで診断。

残念な褥瘡ケア(2) 在宅褥瘡で消毒を絶対禁止するのは残念。
抗菌薬と抗生剤の違い。
創傷・熱傷ガイドラインから「感染に移行しつつある状態や感染が成立した状態では、多少の組織障害が生じるとしても消毒を行い感染を抑えることが必要である」を引用し、絶対禁止することの残念さ。

残念な褥瘡ケア(3) スキンテア予防に保湿剤を工夫しないのは残念。
保湿薬でもフォームと泡状スプレーの違いがあり、工夫することの大切さ。

残念な褥瘡ケア(4)褥瘡治療にクリームを理解しないのは残念。
アセスメントに応じた局所治療薬を選択する重要性。
剤形(クリーム、油脂性軟膏、水溶性軟膏、スプレー)を使い分けるポイント。

参加者のみなさまからいただいた、ご感想の一部をご紹介します。

・訪問看護をしております。スキントラブルがある方も多く今日の講演はすごく勉強なりました。ありがとうございました。・褥瘡についての知識、医療は日進月歩。常に新しい医療についてそれぞれの専門医より学び、指示のもと行うことの大切さを改めて学びました。

・フォーム、ローション、クリームの説明がとてもわかりやすかったです。塗布する方向も初めて知りました。

・創傷や褥瘡、紅斑、紫斑、白斑のアセスメントや処置方法、保湿剤のチョイスなど役立つ内容ばかりの講義でした。

【講演2:緩和ケア】
緩和ケアでは、「訪問看護師が伝えたい!ちょこっとホットな緩和ケア more」と題して、かわべクリニック看護師 川邉綾香が講演を行いました。

<しげるさん、65歳男性、膵頭部がん・肝転移>

是非、配布資料をご用意いただき、動画(ノーカット)でご覧ください。


当日配布した資料です。画像をクリックするとPDFでご覧いただけます。

こちらも、参加者のみなさまからいただいたご感想の一部をご紹介します。

・綾香先生からの事例はとても心に響きました。相手の言動や様子からのアセスメントすばらしいです。看護者が決め細かなほんとうに繊細な受け止めができるからこその対応をされていると感じました。私も、一人一人のケースを大切に意識しようと改めて思い、ました。患者さんやご家族の残された時間が豊かなものになるように自分の関わりの振り返りからします。・綾香先生のお話しは、臨場感たっぷりで、現場から離れている私でも、その場に入り込んでしまったような感じで、涙が出てきました。経験だけでも足りない、知識だけでも足りないところを、オンラインの研修で上手く合体させた研修会だなと感じました。

・綾香先生のお話しをお聴きし、今回も涙があふれました。患者さま・ご家族さまにとって、1分1秒が貴重な時間です。初回訪問時のアセスメント、すぐにできる対応する。この人なら弱音を吐ける(何でも話せる)関係を作る事の大切さを痛感しました。

・写真や症例があると話に引き込まれて時間が経つのが早く感じた。又、患者さんの実際の経緯や話の内容など聴きながら、患者像を想像していました。

・緩和ケアについては、ストーリーで患者像がみえ とても素敵で自分を見つめ直す時間となりました。入院中はじっくり時間がとれない中で、関係性を作るのは難しいと感じていましたが、それを理由に一歩踏み出していなかったのかもしれません。病院と在宅を繋げる関わりを意識していきたいと思います。

また運営についてもご感想をいただきました。

・新潟在住なので、オンライン研修会は助かります。動画も綺麗に写っていて見やすかったです。・自宅でのネット環境により、音声が途中で聞こえなくなったりすることがあり、オンデマンドでの発信なども検討いただければと思います。

・日本全国から気軽に参加できるだけでなく、オンラインですが、ライブに近い感覚を提供してくれる研修会になりつつあると感じました。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・実践に役立つが、訪問ではヒルロイドや物が無い中で、何を代用すべきかも知りたかった。・より具体的な皮膚緩和ケアについて伺いたかったと感じました。

・気軽さがあるが、少し集中出来なかった。

東大阪プロジェクト
出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~

今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。

【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

>>今週ご紹介する動画<<
【報告が苦手 ポイントが知りたい! 事例紹介・解説】
みなさんも先輩に報告をしたら、「それ 報告 ?!」って言われた経験ありませんか?今回は看護師が行う「報告」について、例を挙げて考えていきたいと思います。
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【看取りの報告書】ARさまのこと

クリニックでは、患者さまが最期の時間を過ごされたご様子を「看取りの報告書」としてまとめています。

今までかわべクリニックがお見送りをした患者さまの「看取りの報告書」を、担当看護師の思い出と共にご紹介していきたいと思います。

ARさまのこと
~“バッドニュース”を伝えないと、叶えたいことも叶えられなくなる~

いつもお世話になっております。ARさまについてご報告させていただきます。

退院される前に、娘さまにはクリニックに来院頂き、予後が非常に厳しい事をお伝えさせていただきました。
はじめのうちは事実を知り衝撃を受けていた娘さまでしたが、お母さまがご自宅での療養を希望されていて、私たちはその希望を叶えるクリニックであること、在宅でも病院と変わらない医療が受けられることを説明させていただきました。

そして娘さま宅に戻られたARさまは、「娘の作ったものが食べたいです。本当に嬉しいし、安心です」とおっしゃっていました。
ARさま、娘さまとも穏やかな表情をされており、お二人がお互いを思いやる気持ちに溢れていました。

しかしながら、日に日に病状が進行し、訪問診察、訪問看護が交互に介入。
本人だけでなく娘さまに対するケアにも努めました。
その結果、ARさまの安心に繋がり、ARさまは常に娘さまに感謝の言葉を伝えていらっしゃいました。

また、同居されているお孫さまに対して、祖母の死をどのように理解させることが望ましいのかを悩んでおられましたが、お孫さまが自らの力でARさまと向き合い、祖母を支えている姿がありました。
ARさまの胸には、お孫さまが作った『病気が治る剣』と書かれた折り紙があり、それをいつも大切にされていました。

そして、退院11日目に、ご家族全員に見守られる中、安らかに永眠されました。
このたびは、ご紹介ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

ケアを振り返って
「言わぬが花」ということわざがあるように、昔からおしゃべりではないことが美徳とされてきました。
多くの方が悪い話は知りたくないし、伝えたくもないものです。

しかし、相手が経験したことのないことについては、きちんと説明しておかねばなりません。

私たち医療者は、人生の最終段階を迎える患者さまを支えるご家族さまにだけでも、患者さまが、今どのような状態で、今後どのようなことが起こり得るのかを伝えておく必要があります。
伝えておかないと、患者さまが叶えたいことも、叶えられなくなる可能性があるからです。

私たち医療者は、ある程度の予後予測をすることができます。
今後の過程を丁寧にご家族に説明することが、ご家族の今すべきことのヒントになります。
退院前カンファレンス*1や介入前の面談がその機会となります。

実際にご自宅に戻られると、何よりも「家の持つ力」「家族の持つ力」が大きいことに気づかされます。
入院中と変わらない呼吸状態であったとしても、
「胸(息)は苦しくない。それよりも娘に感謝している。家に戻り、新しい息を与えてもらった。生き返りました。この環境を整えてくれた娘に感謝。家に帰れるなんて思わなかったから」
という感謝の気持ちが強くなり、本人の感じ方や思い(主観的評価)が変わることもあります。

人の気持ちが揺れ動くのは自然なことです。
自宅に戻ったお母さまの呼吸が促迫しているのを見て、「母は苦しくないと言うけれど、苦しさを我慢してるのではないか」と不安を打ち明ける娘さま。
『苦しい』と『苦しそう』は違う*2 ということを説明し、ARさまにとって、自宅で過ごせることが何よりも穏やかである条件であるとお伝えさせていただきました。

お看取りの後、娘さまから「悲しいけど、不思議と涙が出ません。やり切った感からかなぁ。本当に穏やかに逝けてよかったです。」と言っていただけました。

人生いろいろ、いろいろな姿があり、正解・不正解はありません。
どの出来事も過程が大切であり、生ききるために不可欠なことです。
今、この時、私に何が出来るかを精一杯考えて、これからも患者さまやご家族さまを支えていきたいと思います。

*1 退院前カンファレンスについて、こちらの動画もご覧ください。

*2 『苦しい』と『苦しそう』は違う について、こちらの動画もご覧ください。

【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

>>今週ご紹介する動画<<
【不安 新人看護師 主体的に学ぶ姿勢】
不安なく働けるように、業務を行いながら自律的に考え、主体的に学ぶ姿勢やスタイルを修得できるポイント。
医療職でない方にも参考になります。
是非、ご覧ください!

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【看取りの報告書 バックナンバー】
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・APさまのこと
・AOさまのこと
・AMさまのこと
・ALさまのこと
・AKさまのこと
・AJさまのこと
・AIさまのこと
・AHさまのこと
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取材を通して〜「豊かに生ききる」について考えてみた〜

こんにちは。医師の川邉正和です。
先日、日本医療デザインセンター様の取材を受けました。
この取材を受けることで、自分の想いを伝えることができるだけでなく、自分自身の想いを整理することができる貴重な機会となりました。

取材記事は、私たちの思いを、本当に上手くまとめてくださっています。
ぜひ、お読みいただければ幸いです。

<取材記事:「在宅医療を、身近に選べる社会へ」>

※画像をクリックすると取材記事に移動します。

最近、多くの方に想いを伝える中で、考える機会が増えたテーマが「豊かに生ききる」についてです。
これは、かわべクリニック開業当初から考え続けてきたテーマでもあります。
このテーマで、東大阪市医師新聞の新春論壇に投稿させていただきました。
その記事をブログでも共有します。

*********
「豊かに生ききる」について考えてみた
がんと付き合う患者さまが抱く、「最期は自宅で」という思いを支援し、病院と同じような療養生活が送れるように医療サポートを行うこと。
患者さまだけでなく、ご家族の抱える不安の対応や、後悔のないように患者さまやご家族が無理なく介護できるようなサポートを行うこと。
最期まで笑顔を絶やさず、心の通う医療を行うこと。

クリニック開業前に立てた十年計画も半分を超え、残すところあと三年。
当初からクリニックだけで出来ることは限られていると分かっていたため、開業後三年目から東大阪プロジェクトと題し、「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える〜穏やかなエンディングをみんなで〜」をクレドに、この世界観に共感してもらえる仲間を増やしている。

この東大阪プロジェクトでは、1)エンドオブライフ・ケア研修、2)縁起でもない話をしよう会(アドバンス・ケア・プランニング)、3)いのちの授業を軸に、医療介護職だけでなく、全ての職種が参加することができ、自然と多職種が関われる、真の地域包括ケアシステムの構築を目指し活動をしてきた。
人が集う場所や機会をつくり共通の目的につながる問いを立て、そこで出会った人同士が共感のもとに動き出し解決に向かうことを目標とし、現在も日々活動を続けている。

この活動を通して私が感じた「豊かに生ききる」ことについて、少し考えてみた。
私は「穏やかなエンディングとは豊かに生ききることである」と定義付けている。
それを実現するために、私が大切にしていることは二つある。

一つは、「面」を広げること。
療養場所、心が落ち着く環境・条件、尊厳などの自由に選べる選択肢を複数提供することで、さらに「選択“面”」が大きく広がる。
しかしこの選択肢は、当事者が希望するものでなければ意味がない。つまり、主語を患者さま、ご家族さまにすることが求められる。

そのために大切にしていることの二つ目が、「深さ」。
患者さまとの深い信頼関係を築くために必要なのが「聴く」ことだ。
信頼関係のない人から表面的な浅い提案や選択肢を提供されても、満足度は高まらない。
患者さま、家族さまの話を「聴く」ことにより、現状をしっかりと把握できる。
すると患者さまにとって私達は、これからのことを一緒に考え、相談したいと思ってもらえる存在、「自分を委ねられる存在」となる。
これが、患者さまの安心につながる。

この二つのこと、つまり「面」と「深さ」を掛け合わせた「立体の大きさ」が豊かさなのではないか、と私は考えている。

これからも私達は「豊かに生ききる」を提供するために、「聴く」ことを忘れず、ケアに努めていきたい。
その結果として、患者さまは精一杯に、思ったように生きられる。
希望した場所で、希望した形のケアを受けられる。
患者さま一人ひとりが大切にしている希望が叶えられてはじめて、やり切った、「豊かに生ききった」と思える最期を迎えることができるのではないだろうか。
********

今年は「豊かに生ききる」を軸に、色々と物事を眺め、研修会や講演会を開催していきたいと思っています。
皆さんも、一緒に考えてみませんか?

東大阪プロジェクト 今後の研修会・講演会のお知らせ
(法定外研修は東大阪市の介護支援専門員の方に優先案内)
2月17日(木) 第20回ELC東大阪学習会
2月19日(土) 第1回介護支援専門員資質向上研修(法定外研修)
2月22日(火) 社内講演会(アボットジャパン)
3月5日(土) 縁起でもない話をしよう会・第11回東大阪PJ(受付中)
3月9日(水) ランチミーティング(京都信用金庫)
3月19日(土) 栄養ケア緩和ケア講演会2(大塚製薬工場)(受付中)
4月23日(土) 地域連携緩和ケア講演会1(日本臓器製薬)
5月28日(土) 第2回介護支援専門員資質向上研修(法定外研修)
6月11日(土) 地域連携緩和ケア講演会2(予定)
6月(予定) ウンドケアオンラインセミナー(実践編)(J&J)
6月(予定) 皮膚ケア緩和ケア講演会3(マルホ)
7月(予定) 栄養ケア緩和ケア講演会3
8月27日(土) 第3回介護支援専門員資質向上研修(法定外研修)
11月26日(土) 第4回介護支援専門員資質向上研修(法定外研修)

 

【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

>>今週ご紹介する動画<<
【報告が苦手 ポイントが知りたい! 事例紹介・解説】
伝え方のコツ!( ポイント )
状況、出来事、思案・気付きを順序立てて話せると、忘れられない印象に残る報告になります。
医療職でない方にも参考になります。
是非、ご覧ください!

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